起業に向いていない女性の「6つの特徴」

女性の起業には、なかなか面倒なことも……

 一般的に、女性が起業する場合、企業を相手にするB to B(Business to Business / 企業から企業へ)のサービス業や製造業よりも、消費者を相手にするB to C (Business to Consumers / 企業から消費者へ)のサービス業が多く、その大きな理由のひとつが起業資金集めの難しさだと言われています。

 起業を目指す女性の誰もが、銀行や投資家へのプレゼンに長けているわけではありません。また、社会的な信用度が最初から高い人は少なく、フルタイムで働いた経験がない人が起業することだってあります。それゆえ銀行から融資が受け難かったり、投資家が付きにくいケースも多いのです。融資が受けられなければ、店舗の出店や大きな設備投資はなかなか難しく、チャレンジは山積みに……。

 それでもチャレンジを乗り越えて起業する女性たちは大勢いますが、起業の向き不向きは人それぞれです。そこで今回は、「起業に向いていない女性の特徴」をまとめてみました。

特徴1:ファイナンシャルの知識にうとい

 お給料を貰って仕事をする従業員とは異なり、起業をすると自分で収益の計画を立てなければなりません。原価計算や日々の売り上げを把握し、税金の支払いや資金調達した借入金の返済計画などを組み、それらをすべて理解して管理する必要があります。会社の規模によっては、自分で経理の帳簿をつけて出入金の管理をすることになるかもしれません。

 経理のスキルがなくても、会社を経営するにはお金の流れを理解することは必須です。「お金のことはよくわからないし、あまり興味もない」、「私には事業のアイデアがあるから、お金のことはざっくりわかればいい」というタイプの人には起業は向きません。ここは外注はできないエリアなのです。

特徴2:失敗を恐れて行動が遅い

 誰だって失敗はしたくはありませんが、「失敗したらどうしよう……」と心配して、なかなか行動を決められない人は、起業には不向きだと言われます。事業を運営していくと、さまざまな場面で「迅速な決断を要すること」が出てくるからです。決断が遅れたことで運営拡大のチャンスを逃したり、経営が上手くいかなくなることもあるため、失敗を恐れずに迅速に判断して行動することが重要になります。

 もちろん様々なパターンを考えてリスクを回避するのは大切です。でも「こうなったら、どうしよう」、「このリスクを払うのは大きすぎるかも」と心配はしても、失敗したら責任を取るのは自分だと腹を括れることが、迅速な行動力にも繋がります。

特徴3:依存心が強い

 この特徴が強い人は、最も起業には向かないタイプといえるかもしれません。起業と、すべて自分が決断し、その責任を自分が取ることはセットです。何かの決断を迫られたときに、すぐ誰かに頼ろうとしたり、自分ひとりでは決定できない女性は、起業するよりも企業や団体に属して自分を技量を発揮する方が合っているはず。たとえば自己資金を貯めたり、政府の補助金などを得る努力をする前に、親族や他人からお金を援助してもらおうと考えたり、他人のコネクションを利用して起業しようと考えるのも依存心が強い人の特徴で、起業できても継続ができないケースが多いと言われます。

特徴4:自己管理能力が低い

 起業すれば自社の就業規定は自分が作るわけですから、勤務時間や仕事内容、お金の使い方などのすべてを自分で決めて管理しなければなりません。「今日はもうこれくらいでいいかな」と手を抜いても、それを注意する人がいません。映画やドラマなどで目にするステレオタイプの派手な女性経営者のように、仕事(事業)とプライベートを明確に区別することができず、会社の経理が合わなくなって、あっという間に倒産ということも現実によくある話です。自己管理能力が低い人は起業には向きません。

特徴5:学ぶことがあまり好きではない

 起業に限らず、仕事を続けていけば日々が学びの連続です。起業者として日々の経営を続けていくには、社会情勢にアンテナを光らせ、知識や新しい技術を向上させ続けるのは必須。競合の動向やマーケティングのトレンドなどを積極的に学ぶ姿勢がないと、起業しても継続が難しくなります。起業1年目は約半数の人が赤字決算となると言われるほど、事業を立ち上げるのは厳しいもの。起業する前に、常に新しいことを学び続けることができるか、そして、それを楽しめるかを見極めることも大切です。

特徴6:コミュニケーション能力が低い

 開業資金や運転資金の調達をはじめ、取引先とのやりとり、顧客や(セミナーなどの)生徒のニーズを聞いたり、集客目的のSNSなどをマネージメントするには、コミュニケーション能力は必須です。そして、この能力が優れていればいるほど事業がスムーズに展開します。不特定多数の人と接したり、メールや電話などで対応するのが苦手な人は、起業という選択肢よりも他の仕事を選んだ方がよいかも知れません。

起業には向いていない女性のまとめ

 考えすぎてなかなか行動できない人や、誰かに見られていないと気が抜けてしまう人は、起業には不向きだといえるでしょう。お金の知識や法律は勉強すれば覚えられますが、迅速な行動力や決断力、自己管理能力などは生来のものだったり、性格的なものもあります。起業したいと思っても、実際に起業するかどうかはまったく別問題。もしかしたら起業よりも、他にずっと向いている仕事があるかも知れません。自分の資質に合った仕事をオープンマインドで見つけていきましょう。

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