なぜ、50歳を過ぎてユーチューバー(YouTuber)になったのか?

50歳からが第2のスタート

 こんにちは、ランサムはなです。私は2020年にYouTubeチャンネル「ランサムはなTV」を開設しました。8月25日現在、5,010人のチャンネル登録者がいます。28年間、裏方に徹する翻訳の仕事が性に合っていると思って続けてきましたが、なぜあえて顔出しでYouTube(ユーチューブ)を始めることにしたのかをお話ししたいと思います。

 正直なところ、自分が若い頃は50歳になった自分の姿を想像できませんでした。50歳を過ぎてしまった人は50歳も60歳も皆同じに見えたし、そもそも自分が子どもだった頃は50歳以上で輝いている人を見たことがありませんでした。子育てを終えた大人たちはみんな何をしているのかな、という感じでした。

 お手本にしたいロールモデルが周囲に見つかっていない状況でしたが、40代も後半にさしかかってくると、今までと同じ働き方をしていたのでは身が持たないことに気づき始めました。老眼も出てくるし、徹夜できるような体力もなくなってきます。自分の限界を受け入れて仕事を縮小していくのが「常識的な大人」の考え方なのかもしれませんが、私はこれを「今までと全く違うことに挑戦するチャンス」だと考えました。これまでの自分の殻を破り、全く別の第2の人生を歩んでみようと思ったのです。それには、若い頃の自分が考えたこともないようなことに挑戦する必要がありました。

先生からYouTubeを勧められ、断固拒否

 とは言え、最初からYouTubeを始めることに抵抗がなかったわけではありません。実を言うと大ありでした。正直なところ、私が最初に目指した夢は「ユーチューバー(YouTuber)になること」ではなく、「商業出版して著者になること」だったのです。

 たまたま日本に一時帰国中、テレビで見かけた出版セミナーの情報にピンと来て応募したところ、合格。夫をアメリカに残し、単身赴任状態で半年間、東京のセミナーに通いました。その時にセミナーの先生から「これからの著者は露出が不可欠だから、YouTubeをやれ」と提案されたのです。当時は即座に拒否。「死んでも嫌です」と即答しました。

 それもそのはず、当時の私は70キロを超える肥満で、毎日パジャマ姿で終日翻訳の作業に明け暮れるという、他人様にお見せできないような生活を長年送っていました。話し相手は夫とぬいぐるみだけ。こんな「すっぴん」、「ひきこもり」、「デブ」の三拍子が揃ったアラフィフのおばさんが人前に顔をさらすのは罪だと思っていました。「本の出版がゴールだと思っていたのに、なんて酷なことを言うんだろう」と、先生を恨めしくさえ思いました。

 ところが数カ月たつうちに、「やはりYouTubeをやった方がいいのだろうか?」という疑問と葛藤がむくむくと頭をもたげてきました。どうせ新しいことを始めるのなら、50代の価値観を押し付けるのでなく、若い世代に支持されているプラットフォームでデビューする方が良いのではないか。ああでも私は話すのが苦手だしデブだしブスすぎる……。

 でも、考えているだけでは何も変わりません。そこで、まずは話し方を学ぼうと、思い切って「1日スピーチセミナー」を受講してみました。とてもためにはなったものの、1日講義を受けたぐらいで話し方は上達しません。そこで、アメリカの母校の大学で日本語講師を募集しているのを見つけ、それに応募することにしました。先生になれば、嫌でも毎日教壇に立って、人前で話さなければならないからです。

 こうして苦手だった話すことにも少しずつ慣れていきました。また、職場で提供されていたダイエットプログラムに参加し、16キロの減量にも成功しました(祝)。

「どうせ誰も見てないし」と思いながらスタート

 「ユーチューバー(YouTuber)になりなさい」と提案されてから実に2年後、念願の書籍の出版も果たし、2019年11月に重い腰を上げてYouTubeチャンネルを開設しました。でも、開設してもしばらく勇気が出ず、2カ月ほど放置していました。

 そのうちに、インフルエンサーの方から「やるなら今すぐやった方がいい」とアドバイスされたり、教え子たちから「先生ならできる!」と激励されて、メイクのレッスンを受けてみました。そうやって少しずつ歩を進め、ついに最初の動画「翻訳者になる方法」をアップロードしたのが2020年1月末です。慣れないながらもiPhoneでの撮影と編集も自分でやりました。「どうせ誰も見てないし」「でも誰か見てくれるかな」と思いながら、恐る恐る公開したことを今でもよく覚えています。

 こうして私のユーチューバー(YouTuber)としての挑戦が始まりました。その時は、その先どんなことが起きるかを考える余裕はありませんでしたが、これがなかなか大変、次から次へといろんなチャレンジが待っていました(汗)。次回は、そのことについてお話ししたいと思います。

ランサムはなのワンポイント英語レッスン

VLOG」は日本語では「ブイログ」、英語では「ヴログ」と発音

数あるYouTubeチャンネルの中でも人気がある「vlog」。ユーチューバーの日常が窺えておもしろいですが、英語では「ヴログ」、日本語では「ヴイログ」と発音します。「vlog」は「video blog」(ビデオブログ)または「video log」(ビデオ記録)を短くしたものだと言われています。

翻訳家ランサムはな 翻訳塾YouTubeチャンネル
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