国際結婚で大失敗!「こんなダメ夫に騙されて」#01

この度、アメリカで離婚が成立しました!

はじめまして。ロサンゼルス在住の凛子です。
アラフィフです。

日本から大志を抱いて渡米して、かれこれ20年以上になりますが、
ここにきて人生初の離婚

しかも、アメリカで……。

アメリカでの離婚は想像以上に大変でした。

まず、法律が日本と全然違うし、
訴訟社会だから書類の量も半端ない。

離婚をする、しないで感情が激しく揺れているのに
法的なことにも英語で対応しなきゃならない。
その不安感のすごさと言ったら、言葉では表せないほど大きかったです。

少なくとも、私にとってはものすごく大変で、
文字通り、人生が一変するほど大きな出来事でした。

アメリカでアメリカ人と離婚する」と言っても、
人によって、そのときの状況が異なるので、私の話は単なるひとつの例でしかありません。

でも、実際に経験した人でないとわからないことが多いと思うので、
私の離婚話をここでシェアすることで、今まさにアメリカ人との離婚と考えている人や、これから国際結婚をしようと準備中の人の参考になればいいなと思います。

運命的な出会いで「ビビ婚」カップルに

元旦那はアメリカ人で同い年。
長身・細身で青い眼ブロンドの白人。
一般的にみて、「イケメン」のカテゴリーに入ると思います。

出会いは、共通の友人のバースデー・パーティー。
社交的で友達が多く、優しそうなナイスガイで、会った途端から会話が弾み、
パーティーがお開きになるまで話し続けたほど意気投合

まるで、以前からずっと知っている人のように自然に話せるので、
「アメリカにも、こんなに気が合う人がいるんだ!」と驚いて、
もしやこれは、運命的な出会いかも?!と、ビビッときました。

出会ったその日に連絡先を交換して、数日後に初デート。
初デートの最中に、次に会う約束をしたほどスムーズに進み、
「いつか素敵な人と出会って結婚したい」と思っていた当時の私、
つまり、アラフォーの仲間入りをする瀬戸際だった私には、それはもう夢のような展開でした。

こんなに感じの良い人が、なぜ独身なのか?

まるで映画のようにうまく進んでいくので、
嬉々としながらも、ふと

「こんなに感じの良い人が、なぜ独身なんだろう?」

とは思ったことはありました。

今振り返ると、そこでちょっと立ち止まるべきだったんです。

もっと彼の過去の話を詳しく尋ねたり、
自分で彼の履歴を調べるサービスを利用したりして、きちんと「バックグラウンド・チェック」をするべきでした。

だって、相手もアラフォーなんですから、それまでの人生にいろんなことがあったはず。

でも、私は「彼の過去を詮索する面倒な女」と思われたくなかったんですよね。

だから、私はブレーキをかけて立ち止まらずに、さらに力一杯アクセルを踏み込んだんです(呆)。

「こんな素敵な人なんだから、大丈夫に決まっている」という、何の根拠のない思い込み。

そして、さらに恐ろしいことに、こんな素敵な男性がアラフォーまで独身でいたのは、

「きっと私と出会うためだったんだ」
と、自分に都合の良い理由を生み出して納得した訳です(呆)。

そして、初デートから2ヵ月後にプロポーズ。

常識で考えたら早すぎる展開ですが、
「40歳になる前に結婚したい」
という焦りがあった私が、フライング気味に「YES!  YES!!!」と答えた様子は、きっと誰でも簡単に想像できると思います(恥)。

なんで、彼はこんなに急いで結婚したがるのだろう?
と、立ち止まって考えなかったのは、間違いなくアラフォーの焦りからでした。

そんなビビ婚だと信じて結婚してしまったけれど、
勢いで始まった結婚生活は、のっけから不思議なことの連続でした。

完璧な結婚相手のはずだったんだけど……?

彼のご両親は離婚しているものの健在で、
それぞれが現役の勤め人で他州に在住(鉄板)。

結婚前に挨拶しに行ったら、感じのよい方々でひと安心。
しかも、オープンマインドな人たちで、
白人の息子が日本人と結婚することへの抵抗もない様子ですべてが順調に進んでいきました。

そんな状況下で私が始めて、
「あれ、ちょっとこれ、おかしくない?」と思ったのは、
結婚式の準備がはじまった頃です……。

「お金をかけずに、身内だけを呼ぶ挙式をしようね」と、話し合っていたのに、結婚式の会場を選びはじめると、

「この狭さでは、いくら身内だけのパーティーでも無理だよ」
「いくら安くても、この立地ではゲストが来にくい」
「ここでやるなら、ゲスト用の駐車場を借りあげないとダメ」

など、彼はすべてにダメ出しをしはじめて、次から次へと、アップグレードしたサービスを注文。
それにより、挙式とレセプションの規模はどんどん大きくなっていきました。

挙式後のレセプションに振る舞う食べ物やワインの種類から、会場から出るときのリムジンの手配まで、事細かく意見するんです。

そのくせ彼自身はほとんど何もやらず、
外国人で英語が下手な私が、すべてを仕切らざるを得ない最悪のパターンへ……。

でも「アメリカでは、こういうものなのかな?」と思いながら、
私はやるべきことを進めていました。

そうして、なんとかすべての手配が整い、各所にお支払いをする時になって彼が言ったのは、

「アメリカでは挙式に関するすべての経費は花嫁側が負担し、花婿側はハネムーンを全額負担するのが習慣なんだよ。だから、ここは全部、君が出してね」。

あまりに驚いて、固まったのは言うまでもありません。
「それじゃ、花嫁の負担の方がぜんぜん多過ぎるからフェアーじゃないよね?」と、もちろん反論しました。

すると彼は、「君は知らないかもしれないけど、これはアメリカの慣習だから」と押し切ったのです(驚)。

アメリカ人ではない私は、「そんなはず、ないでしょう? せめて半分ずつ払おうよ」と思いながらも、うまく反論ができませんでした。
だって私、アメリカ人じゃないですから
本当のところはわからないじゃないですか?

だから、私が自分ひとりのお金で式場をレンタルし、
ウェディングドレスを手配し、
挙式とレセプションを開催し、
リハーサル・ディナー、
出席者へのサンキューギフト、
レセプション会場から豪華ホテルへのリムジン代、
結婚初日に宿泊する豪華ホテル代金(彼のご指定、フォーシーズンズ)、
これらすべてに伴う細々した全経費に加えて、
新居となるアパートの頭金(敷金礼金)までの約200万円の経費を、

すべて花嫁の私ひとりで支払いました(涙)。

今では、彼の言っていた「アメリカでは、こういう慣習だから仕方がないんだよ」は、50年前のことだと一発で素早く言い返せるけれど、その当時は今みたいにググれば何でもわかる時代ではまだなかったし(苦笑)。

私は彼と結婚してから、ずっと
寝る間を惜しんで死ぬ気で働き、彼がつくる借金を払い続ける
という地獄のような15年間を送りました。

ま、はっきり言って、ただのばかですね(私が)。

でも、なかなか離婚には踏み切れなかった。
そんな私の国際結婚生活の詳細を、
次回から詳しく書いていきますんで、
応援、よろしくお願いします!

<「こんなダメ夫に騙されて」 #02>

おすすめの記事