女性起業家に聞く!<小倉なおよさん>

日本人学生が世界中で学びに集中できる環境を作りたい

 かがやく女性を紹介するシリーズ「かがやく女性(ひと)」。第1回目は、マレーシア在住の起業家、小倉なおよさんをご紹介します。

 東京でバリバリ働いていた、当時アラフォーだった小倉さんは、あるとき海外移住を決意し、家族と共にマレーシアに移住。そして、それまで携わったことのない教育事業に従事することに……。経営者歴20年、バイタリティー溢れるパワフルな彼女が、知らない国への移住を決意した理由や、起業家として大事にしていること、そしてそのドラマチックな人生のいろいろについて、お話を伺いました。

小倉なおよさんへ15の質問 

質問1:あなたのお仕事について教えてください。

 マレーシアと日本でそれぞれ会社を経営しています。マレーシアの会社では留学&教育事業、日本の会社ではブランディング&マーケティング事業および編集制作事業を行っています。

 マレーシアでは、0〜14歳のお子さんをおもちのご家族に留学先を紹介するだけでなく、実際に渡航した後のサポートにも力を入れています。留学生たちが途中で留学を中断することなく、各々の留学期間を完遂し、次のステップに羽ばたいていけるよう、学校やホームステイ先や専門の心理カウンセラーと連携して、物理的・心理的支援を行っています。

 日本の会社では、経営者の参謀として会社や事業のブランディングやマーケティング戦略を考え、必要ならロゴやウェブサイト、会社案内、広告などのデザイン制作を行っています。

質問2:現在に至るまでの経歴と経緯を教えてください。

 長らく東京で編集者として、広告やウェブサイトの仕事をしていました。刺激に溢れ、仲間にも恵まれ、忙しいながらも充実した日々を過ごしていました。2011年の東日本大震災時にちょうど妊娠していたこともあり、これまでの生き方を見直し、閉塞感が溢れていた日本で暮らすよりも、20代からの夢だった海外で暮らすことを選びました。

質問3:今の仕事に就こうと思ったきっかけは?

 ブログでマレーシアの生活や教育情報を発信していたところ、読者が自然と増えて、その中で「学校を紹介してほしい」という要望が多かったことから現地で法人化しました。

質問4:この仕事を続けてきた中で、最も大変だったことは何ですか?

 2016年に、ボーディングスクール(全寮制の寄宿学校)に入学した単身留学生たちのガーディアン業務(guardian=保護者、守護者)をスタートしたときは、思春期の子どもの勝手がわからず、まさに試行錯誤でした。1年が終わったあとは、燃え尽きて動けなくなるほど気苦労が多かったです。

質問5:「自分は経営者だ」と実感する瞬間は、どんなときですか?

 お客様の要望に合わせて新しいサービスを開発するのは、とてもワクワクするし、楽しい。そういう新しいアイデアをスタッフにシェアして、私が想像していたよりも良いサービスが提供できている瞬間でしょうか。そんな瞬間を積み重ねて、少しずつ経営者になれているのかなと思います。

質問6:「起業してよかった」と思うのは、特にどんな点ですか?

 すべてを自分で決めて、行動できること。時間を自由に使えること。スタッフと一緒にアイデアを形にできた瞬間や、お客様に喜んでもらえた瞬間は最高です。

質問7:この仕事に就いてから失敗したことは?

 マレーシアでの起業当初は、英語力の低さ、経験のなさ、文化の違いなどから失敗だらけだったと思います。大から小まで、コミュニケーションミスによる失敗は数え切れません。

質問8:仕事の原動力は何から沸きますか?

 留学の仕事だけでなく、経営者の参謀としての仕事も同じなのですが、子どもや経営者の一番の応援者である、という自覚。そして、活躍できる日本人を増やすことで、日本や世界の未来に貢献しているという意識です。

質問9:自分で起業した仕事をここまで続けることができた成功の鍵は、なんだと思いますか?

 自分の好きなこと、ワクワクすることに注力し、それを使って顧客に貢献してきたこと。

質問10:会社員時代と経営者になった今とで、ライフスタイルに変化はありましたか? 

 満員電車に乗らなくてよくなったことと、疲れたら昼寝ができること。

質問11:自分で事業を運営することにおいて、最も重要なことは何だと思いますか?

 使命(理念)が明確であること。

質問12:子供の頃の夢はなんですか?

 絵描きになること。

質問13:今後、挑戦したいことは何ですか?

 世界一手厚いサポートと胸を張って言える現在の留学&教育事業の仕組みをマレーシア以外の国でも展開すること。そして、良質なエージェントを増やし、日本人留学生が世界中で学びに集中できる環境をつくること。母子留学のお母さんたちにオンラインで仕事を供給し、経済的な理由から留学を挫折することにない仕組みもつくりたいです。

質問14:3年前の自分に、今の自分が言ってあげられることがあるとしたら何と声をかけますか?

「どんな失敗からも、必ず立て直しできる。自分の中の情熱の炎を消すな」ですね(笑)。

質問15:座右の銘は?

 理性は羅針盤、情熱は疾風。

マレーシアの学校で。大勢の学生さんたちとご家族をサポートしながら、現地の学校やスタッフとの間を円滑に取りまとめる小倉さん

小倉なおよ プロフィール

小倉なおよ
WAKUWAKU MALAYSIA SDN BHD 代表取締役
有限会社Daisies 取締役

神奈川県生まれ。大学卒業後、広告や雑誌の編集者としてのキャリアをスタート。2000年、有限会社デュアル(現・有限会社Daisies)取締役就任。年商100億円企業のブランド構築をした実績から、コンサルティングおよび中小企業のブランディングを行う。自社アパレルブランドのプロデュースやイベント制作の経験も多数。2012年、家族とともにマレーシアの首都・クアラルンプール近郊に移住。2014年、マレーシア法人WAKUWAKU MALAYSIA SDN BHDを設立し、代表取締役に就任。2013年よりウェブメディア「ワクワク海外移住」を運営。ブロガーの「デイジー」として、マレーシアの移住・生活・教育・子育て情報を発信している。

ワクワク海外移住  https://wakuwakuijyu.com/
有限会社Daisies  https://daisies.co.jp/

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