サンクスギビング・デーって、どんなお祭りなの?

「祭」とついても「お祭」とは違います(笑)

 アメリカでは11月第四木曜日は「サンクスギビング・デー」(感謝祭)です!

 そもそもの始まりは1621年。当時のイギリスの王様ジェームズ1世による宗教的弾圧を恐れて、イギリスから新天地であるアメリカへ移住してきたクリスチャンたち(メイフラワー号でやってきたピルグリム・ファーザーズ)が、現在のマサチューセッツ州にあるプリマス植民地を開墾。初めての収穫を得られたとき、それを神様に感謝すると共に、その地で冬を越す知恵などを教えてしてくれたネイティブ・アメリカンたちへの感謝から、彼らを招いてお祝いしたのが由来です。

 サンクスギビング・デーは日本語だと感謝祭。「祭」という字がつくけれど、日本のお祭りのようなイベントではなく、親族ベースの集まりです。普段は遠くに住んでいる家族や親戚が州を超えて集合し、この1年を無事に過ごせたことへの感謝を共に分かち合う日。このサンクスギビング・デーとクリスマスは、多くのアメリカ人が大切に大切にしているナショナル・ホリデー(国をあげての祭日)です。

 つまりは「感謝祭だよ、全員集合―!」と言った感じで(笑)、少なくとも1カ月前までには今年はどの家が会場でそこに誰が集まり、どう移動してどこに泊まるか……などのやり取りが親族内で話し合われます。ですから、この感謝祭前から当日まではアメリカでは飛行機の搭乗率が跳ね上がり、道路も渋滞するという民族大移動の数日間。普段会えない孫や子供たち、遠方の親族などと会える、とっても楽しみな日でもあるのです。日本でいう、お正月のご挨拶参りのようなものでしょうか。

では、みんなでどこに集まるのか?

 みんなが集まる家は、だいたい両親か祖父母、もしくはゲストみんなが泊まれるほど大きな家に住んでいる親戚だったり。また、これは各家庭により様々ですが、アメリカ人夫婦の場合は今年は旦那側の家でサンクスギビング・デーをお祝いするから、クリスマスは奥さん側で……など、実家訪問を振り分けている家庭もあるそう。

 ちなみにジョーンズ家では、義父が他界するまでは義祖母も義両親と同居していたこともあって、義両親の家にみんなが集まることが多く、私たちがホストをする機会はなくて有難かったのです(料理もゲストを迎えるにも準備が大変!)。でも孫たちの人数が増えるにつれ、6ベッドルームに加えて、敷地内にゲストハウスまである家でも満員御礼だったので、参加者は近くにホテルを予約するようになったんだけども、ホテルの予約も取るのが大変。どこもオーバーブッキングで、皆さんが考えていることは同じなんだな~と思ったり(笑)。

ターキーの丸焼きが苦手な人もいる

 サンクスギビング当日は、陽が高いうちからディナーのご馳走がテーブルに並びます。アメリカ料理なので基本なんでもオーブンに突っ込むだけ(笑)の料理が多いのですが、人数が多いので、準備は大変。

 料理の準備は、話に華が咲いている親族たちを横目に、義母とデビちゃん、そして嫁の私がお手伝いするのがいつもの流れだったり……します。俗にいう嫁業ですね(笑)。この記事、義家族も読んでるんだけど大丈夫かな? ま、事実なので(苦笑)!

 伝統的なこの日のメインディッシュはターキー(七面鳥)の丸焼きなので、「ターキー・デー」なんて呼ぶ人も出てきましたが、これは敬虔なクリスチャンの前では冒涜に当たる可能性もあるので、冗談を言うときは気を付けたいところ。世の中には冗談の通じる人と通じない人がいますからね。

 ちなみに、私はターキーが苦手なので、必ず巨大な骨付きのハムを持参するのですが、だいたいハムのほうが売れ行きが良いという悲しい現実が……。 アメリカ人にも、あまりターキーが好きではない人が多いのかも知れません。最近では感謝祭のメインディッシュをターキーではなく、ローストビーフにしたり、ステーキにしたり、ハムにしたりする家庭も増えてきていると聞きますが、伝統を重んじる保守的なジョーンズ家では今もターキーがメインです(笑)。

コロナ禍の感謝祭。親族の大移動は禁止

 ところが2020年。今年のサンクスギビング・デーは、コロナの感染拡大を防止するため、州外への移動禁止令を出す州や、同居してる家族のみで祝うことしか許可しない条例が出た州もあり、前代未聞な事態になっています。

 私の住むケンタッキー州では、条例に違反した者は法的に罰せられるそう。ただ、郡判事の中には、「私は罰しない!」と言っている判事もいるため、現在は州知事ともめている最中なので、実際に罰せられるかは不明。でも、違反者を通報する電話番号もあるので、ヒヤヒヤが止まらない家庭もあるのでは?

 え、私? ケンタッキー州では「2家族以上、もしくは8人以上の集まりは禁止」とのことと、デビちゃんが出張でいないので、州外に住む義家族のところへは行かず、ご近所に住む大好きな先輩ご夫婦のお宅へお邪魔する予定です(もちろんルール内の人数です。)

 サンクスギビングやクリスマスにひとりで過ごすと言うと、みなさんお誘いしてくれる、そんな温かい人との触れ合いがまた嬉しいアメリカ生活でございます。

日本だと、お正月に一人きりだったら、誰かが「うちにおいで~」って声をかけてくれるのかな?

それではWising you a very happy and blessed Thanksgiving!!

おすすめ記事