編集長のシアトル日記#03

冗談にはならない猛暑警報

 こんにちは。Go Women, Go!編集長の村山みちよです。夏本番を前に、みなさん、いかがお過ごしでしょうか? 

 ちなみに私は今、まるでサウナの中のようなGWG編集部のデスクからご挨拶しています(汗)。理由は編集部のあるアメリカ西海岸のシアトルが現在、異常な熱波に包まれて大変なことになっているからです(さらに汗)。

 パームツリーやビーチが似合うアメリカ西海岸ですが、シアトルの緯度は47度とかなり北に位置しています。つまりは北海道よりも緯度が高く、南樺太と同緯度ですが、高い山々に挟まれ、内海に面しているので雪はほとんど降りません。平均気温は夏は24度C、冬は2度Cと気温差も少なく、美しい四季もあり、とても暮らしやすい気候なのです、通常ならば

 そんなシアトルに今週、「日中の最高気温が40度Cを超える危険な暑さになる」という「Excessive Heat Warning」(猛暑警報)なるものが発令され、人々はパニックに! 夏の暑さが厳しい日本からすると「あらあら、大げさね」と思われるかもしれませんが、ちっとも大げさではありません。なぜなら、シアトルでは、ほとんどの家やマンションにはエアコン(AC)がないからです(怖)。夏でも湿度が低く、平均気温は24度Cですから、エアコンがほとんど必要ない土地なんですよね。

 そんなわけでGWG編集部にも、私の自宅にもエアコンはなく(怖)、現在の室内温度は38度C。明日はなんと最高気温が43度Cになるという猛暑警報の中、エアコンがないというのは、それはもう、信じられない暑さでございます。

温度計の写真

この暑さをどうしのぐべきか?

 もちろん、エアコンが設置されている近所のスタバやカフェには猛暑からの避難民が溢れており、文字通りの密状態。お店に空席が見つからない人たちは、冷房の効いたスーパーマーケットやコンビニに行ったり、銀行の待合室や図書館から「動かないぞ作戦」をとったりしています。

 なかには、子供のために裏庭に置いてあるトランポリンを無理やりひっくり返して10人は入れるような大きな即席プールを作ってみたり、五右衛門風呂のドラム缶の要領で、特大のリサイクル用ゴミ箱に冷水を入れて庭で水風呂に入るというおかしな人なども現れ、コミュニティーのSNS(その街の住人専用のフェイスブック・グループなど)を賑わせています。

 猛暑2日目が過ぎた頃には、コミュニティーSNSには、卵を入れたフライパンをアスファルトの上に置いた写真やら、気持ちだけでも涼しくなりたいからと雪山で半分凍りながら震えている人の映像などがシリーズで流れてきたりと、だんだん写真や映像が凝ってきました。あまりにも暑過ぎて、もう笑いに走るしか策がない、という人々の切迫した気持ちがSNS上にも溢れ出ています。

 年々、環境が大きく変化し、以前には起きなかった想定外なことが起きることが増えたように感じます。みなさんも天候の変化にはお気をつけて、元気に夏を乗り切りましょう。

外で目玉焼きが焼ける写真
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