子どもにお金を残さないのは親失格ですか?

読者からの質問:子どもにお金を残さないのは親失格?

 仕事一筋にやってきて、一般的にみたら成功したと言える仕事人生を送れているかと思います。ようやく60歳になったらリタイアーしたいという夢が叶いそうなので、世界旅行など、これまではやりたくても時間がなくてできなかったことを楽しみたいと思っています。

 でも、それを子どもに言ったら、親ならば子どもに一円でも多く残すことを考えるのが普通だと言われました。自分で稼いだお金を自分に使うことに罪悪感を感じないのは、おかしいですか? 仕事に頑張る自分の姿を見て子どもはしっかり育ってくれたと思っていたのですが、子どもに全額を残すことを考えない私は親として失格なのでしょうか?

もうご自身でも答えは出てはるんでしょ

仕事一筋にやってきて
一般的にみたら成功したといえる仕事人生やなんて。

めちゃ頑張らはったんですね。

60歳のリタイア、
世界旅行
ぜひ実現してください。

そやのに
子どもさんにいろいろ言われて動揺しはったんですね。

そんなん貴方らしくないですやん。

私に聞くまでもないやないですか。
もうご自身でも答えはでてはるんでしょ。

そう。
貴方のおもたはる通り。

親の金は親のもん。
なんで少しでも多く、子どもに残さなあかんねん。
そうしたかったら、自分の子どもにそうしたりいや。

なぜ「相続税」があるのか、ご存知ですか?

貴方は親失格なんかではありませんが、
「親ならば子どもに一円でも多く残すことを考えるのが普通」
なんて、自分に都合のいいことをいわはるお子さんを育てはったのは
ちょっと甘やかさはったんかもしれませんね

山や田畑、一緒に住んでいる家が、相続評価が高く、
ある程度の金額を残しておかないと相続税が払えないという事情があれば、
それにかかる分くらいは残してあげてもいいと思いますけど。

親が子に自身の財産を遺すのに、なぜ
相続税がなぜ必要なのかご存知ですか?

それは
不労所得だからです。

その家に生まれただけで、取得できる財産だからです。

しかし、その家に生まれたら、必ずそこの資産を受け継げるわけではない。
そのこと、しっかり子どもさんにおしえてあげてくださいね。

私は、自分の子どもに過分な資産を渡すつもりはありません。

なぜなら、自分で努力して、生きていく、資産をつくる気持ちを削いでしまうからです。
努力せずして身に余る資産を受け取ることは「100害あって1利なし」とおもてます。

罪悪感なんて、全く感じません。
親の金と自分のお金の区別がつかんようでは困ります。

働いて得たお金は私のお金。

200〜300万円プレゼントしてあげてもええ、
住んでた家は、亡くなった後、住んでくれても、売ってくれてもええし
それ以上は遺さず、使い切って死ぬつもりです。

「オマハの賢人」と称されるアメリカの有名な投資家、ウォーレン・バフェット氏も、
子どもたちには限られた資産しか残さないと名言したはる。

子どもの言い分に、左右されることなどありまへん。

ほっときなはれ!

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