「幸せに生きていく秘訣は?」
もう覚悟決めよし

「どうすれば幸せになれる?」「老後のお金は足りる?」何歳になっても悩みは尽きず、ひとりではなかなか前に進めない……。そんなあなたの背中をバシッと押してくれる頼もしい京都の姐さん、なかまつ小百合先生の痛快連載コラム。あなたのお悩み、何でしょう?

なんか事情があるんとちゃうか?

今回は読者の方からお便りをいただいたので
私の感想を伝えることにするよ。

お便りの内容

「女婿が毎月、自分の親に数万円の仕送りをしている。彼の親は年金生活で困っておらず毎年海外旅行している。私と娘は仲が良いが、娘は自分の親に仕送り念が全くない。私は生活に問題ないが平等ではない気がする。私の思いがおかしいのか、娘の考えが通常の社会ルールに合っていないのか。ぜひ教えていただきたいです。掲載不要です」

掲載不要、というたはったけど、
私は個別で、無料で
人の相談に応えることにしてへんねん。

娘夫婦の経済に、親が口出すことはない。

ギャンブルして借金して回ってる婿さんならいざ知らず、
婿さんが自分のお金で自分の親に仕送りしてる。
それを娘は何もいうてない。

自分の方には何も送ってこん。
それが腹立ってるんやな。

誰に腹が立つ?
自分の親にしか金を贈らん婿さんに?
婿さんに習って金を贈ってこん、娘さんに?

わからん訳ではない。
そりゃちょっと、む!とはするかもな。

親の性格や気性考えて、
こんなこと伝えたら、きっとうちの親はいい気はせんやろな、
という気が回らん娘さんの失敗やったかもしれへん。

ここに手紙を送ってくるということは
娘さんには「私らには仕送りはないんかい?」
とは、まだいってへんのやろな。

相手の親は、毎年海外旅行にいってはるリッチな親なんや。
さぞかし婿さんの教育、習い事にもお金かけたはったんと違うかな?

その分のお礼の気持ちかもしれへん。

要求もされてへんのに
差し迫った金策とかの事情もないのに
お金をプレゼントする、親想いの婿さん。

きっと、あなたたちご夫婦が病気になっても
お金のこととか
介護の世話とかにも
寛容に誠実に対応してくれはるんと違うかな。

“平等”ってなんやろな。

母の日に、婿さんが自分のお母さんにプレゼントをあげてる。
私には娘から何にもない。

これは寂しいな。
気持ちのもんやからな。

できうれば、
結婚した夫婦の親は、互いの親。
どっちもに
おんなじように対応してほしいわな。

でも、
婿さんがお金を仕送りしてるのは
なんか事情があるんとちゃうかな?

幸せに生きていく秘訣

もしかして、
婿さんが以前やってた仕事でお金でどんづまった時に
ご両親が用立ててくれはったとか。

そんな事情があるんとちゃうか、って気がするねん。

私な、
今見えてる事象だけでかっかするんとちごて、
ちょっとそんな想像力を働かせて
物事考えるのって
なんか大事な気がするねん。

婿さんの両親のひとりが実は深刻な病気で
毎回、優雅なデートをプレゼントしたくて、とかね。

婿さんは、どんな人で
何をしたくてお金を送ってるのか
知りたくない?

「事実」と「真実」の間
私はものすご知りたいわ。

相手の事情を推し測って、ものごとを考える。
これは
幸せにいきていく秘訣やと思うねん。

これからのあなたの課題

私な、それとは別に、
あなたのお便りで気になったことがあってな。

あなたの相談のあとに「掲載不要です」と書かれてあってん。

これは
相談には答えてほしいけど掲載はしてくれんな、ってことなんか?
こないなことが書かれてある相談って初めてみてん。

もし、そういう意味であれば、
これこそ通常の社会ルールに合っていないで。

だって記事にして、たくさんの人に読んでもらうために
無料で相談にのってるんやからな。
あなたのためのボランティアじゃないねんで。

「掲載不要です」と書き足すところに
これからのあなたの課題が見えた気がしたん。

きついこと言うてたらごめんやで。
でも、これも気づきや。

私に相談してくれてありがとう!


なかまつ小百合『悩める貴女にお金の作法教えましょ』書影バナー
おすすめの記事