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支持政党が異なる夫婦はどう乗り越える?

 大荒れの大統領選挙で大白熱しているアメリカから、こんにちは~。

 Go Women, Go!を読んでくださっている皆さんは、きっとご存知のことだと思いますが、アメリカの大統領選挙は国民ひとりひとりが自らの1票を投じることができるため、選挙に対してとても熱心な方が多いんです。

 今回の大統領選挙は、トランプ氏VSバイデン氏ですが、両サイドの支持者ともに白熱した「ののしり合い」(苦笑)を続けている状況です。前回のコラム「アメリカ人と結婚すると避けては通れないコト」で書いたように、支持する政党が異なることによって離婚や喧嘩をする夫婦が多いアメリカですから、「そういうご夫婦」はきっと相当大変なのはず(汗)。投票日から10日経った今、そういうご夫婦はどうしているかが、とても気になったので、ちょっと探りに行ってきました(笑)。

大統領選でさらに深まる夫婦の絆(笑)

 寄らせていただいたご近所さんは、夫が大のトランプ支持者で、妻はハリス副大統領候補の大ファンというご夫婦(爆)。もしや家庭がピリピリした雰囲気なのでは?と心配していた私でしたが、ビックリな回答を頂いたのです。彼らのお話は、こうでした。

 「支持する政党が違ったから、今回は二人それぞれの意見を言って感情的にならないよう、事前に二人揃って両党の政策や過去の実績をすり合わせたの。お互いに勘違いしていたことや、情報のソースが違うから全くつじつまが合わないことなどもあったけど、そのお陰で、子供たちのこれからなどについても話合うことが出来たのよ」と、妻。

 そして夫が、「二人でちゃんと考えなくてはいけない部分はもちろん、二人が基本とする理念は同じだったことなんかも再確認できて、この奥さんで良かったと思えたよ~。ハハハハ〜」と大笑いして、二人は私の目の前でがっつりとハグ。「もしかして、僕たちのこと心配してたの?」と笑われてしまいました(笑)。

 私もそれがとても大事なのは分かっていたけど、やっぱり夫婦間のコミュニケーションって、すっごく大切なんだなって納得できたわ~、ありがとう!と伝えておいたけど、「へ〜、そうなのか〜」と感心してしまったのでした。

アメリカでは身内を謙遜しない

 ここでアメリカ生活における、もうひとつのポイントを。これは渡米して間もない日本人によく聞かれることでもあるから。

 アメリカ人ってネガティブな話題は避けて通りたい人が多くて、パーティーとか何かの集まりで、ネガティブな話題になると「ちょっとトイレ行ってくるね」とか「あ、おかわり取りに行ってくる~」と言って席を外す人が多いのです。

 だから私も、近所の友人夫婦に行ったときに「わたしの友達に支持政党の違いが理由で離婚した夫婦がいるから、もしかして……なんて思っちゃったよ~」なんていうネガティブな話題は、あえて出さなかったの。わざわざそんなことを言う必要はないし、そういうことを言わないようにとても気にかける文化というか、慣習があるんだよね。

 ちょっとニュアンスは違うんだけど、日本だと「うちのバカ息子がお世話になります」とか、そういう風に身内を謙遜した話し方をすることが多々あるでしょう? でも、アメリカでそんなことを言ったら、「なんで自分の息子をバカだなんて言うのだろう? もしかして精神的な虐待を行っているのでは?」なーんて思われかねないのよ、冗談ではなく。

 実は私自身も、夫のデビちゃんが私の日本の家族に挨拶に行った時、姉がデビちゃんに向かって「こんな妹で良いの~? もらってくれてありがとうね」と言ったのね。それを私がそのまま訳してしまったから、「君はまさか家族に虐待されているなんてことないよね? 大丈夫?」と心配されてしまったことがあります(笑)。

「日本の文化では、他人の前で家族を謙遜したり、卑下することもあるんだよ〜」と先に説明して知っていてもらわなくてはいけなかったんだろうな~と反省したというか、勉強になった思い出です(笑)。

家族の良さを褒められるように

 念のために書いておくと、私には姉が二人います。二人とも私にとってもはやこれ以上の姉はいないと思えるほどに私をサポートしてくれるし、人に優しく、そして真の強さのあるカッコいい姉たちです。

 こんなふうに皆さんに自分の姉の自慢にも聞こえるようなことを堂々と書けるのも、アメリカに住んでから、アメリカナイズされたからなのかな。デビちゃんと知り合ってアメリカで生活していなかったら、そんなこと恥ずかしくて口に出来なかっただろうな……。

 正直に人を褒められることができるのは素敵なことだ、と思います。

 人に優しく、人を卑下せず。今のアメリカに最も必要なのは優しさかも知れないな~なんて思いながら、私は現実に戻ります。

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