やりたいことがあるなら今やろう!「世界一周、親子旅」#14

ペルーの海岸線をキャンピングカーで南下して

 こんにちは! 家族4人で世界一周旅を続けているMimiです。エクアドル、ペルー、ボリビアと3国を通り抜けて、3月末にアルゼンチンに入国。現在はパタゴニアへ向けてさらに南下を続けています。今回はペルー北部で私たち家族が巻き込まれた強盗発砲事件について振り返ろうと思います。

 エクアドル滞在中に、エクアドルとペルー間の国境が再開したという嬉しいニュースが入り、2月下旬にペルーに入国しました。ペルーは既にバックパックで約5カ月間の旅をした際、行きたかった場所には行っていたため、最短距離でボリビアまで行ける海岸線沿いを南下することにしました。

 ペルーの海岸線は、砂漠地帯がチリの北部まで続いており、その距離はなんと約3,300km! 海と砂漠が融合した不思議な景観が魅力です。また、ペルーは食事が美味しいことでも知られています。海岸線では新鮮な魚介類と玉ねぎ、レモンを使用したペルー料理のセビーチェが人気で、炒ったとうもろこしやさつまいもが添えられているのがペルー風。それがとても気に入って、海岸線沿いを旅している間、何度も食べました。

何度も食べたセビーチェ(左)と、事件が起きたローカル・レストランでのランチ(右)


 ペルー南部イカ州パラカスには、「リトルガラパゴス」と呼ばれるバジェスタス島という島があり、そこではボートツアーに参加しました。パラカスの街から毎日ボードが航行されており、往復2時間ほどなので気軽に行くことができます。バジェスタス島は、魚のエサとなるプランクトンが豊富なため、魚がたくさん集まり、それを食べる海洋動物たちの楽園となっています。島への上陸は禁止されているため、ボートから鑑賞するのですが、野生のフンボルトペンギンや大型アシカのオタリア、カツオドリを見ることができました。波打ち際では、オタリアの大群が砂浜を埋め尽くすかのように横たわり、ウォーウォーと雄叫びをあげていて、その様子を息子たちは食い入るように観察していました。ありのままに生きる動物たちを見られる貴重な機会となりました。

バジェスタス島の動物たちをボートから観察。ボートの上で家族写真

強盗発砲事件に巻き込まれて危機一髪!

 ペルーに無事に入国したのも束の間、ペルー北部で危機一髪の出来事がありました。  ピウラという場所の幹線道路沿いにあった地元のレストランで昼食を食べていたときのことでした。私たち以外には地元の方々が3組、食事をしている和やかな空気のレストランでした。そこに突然、バイク2台に乗った3人組の男たちが現れ、入り口付近にいた客に銃口を突きつけたのです! レストランは一瞬で凍りつきました。そんな光景を目の当たりにして、「大変な事態に巻き込まれてしまった」ことを瞬時に悟りました。

 入り口付近のテーブルから順々にバッグや携帯が奪われていき、すぐに私たちを含め客全員が地面に伏せました。その時、私たちは入り口付近のテーブルよりもひとつ奥のテーブルにいました。きっと強盗犯は次に私たちのテーブルにも来るだろう……、そのときには抵抗せず、荷物をすべて渡そうと考えていたところ、いきなりバーンという銃声が響き渡りました。大きな銃声に驚きつつも、私たちを威嚇するために1発だけ発砲したのではないかと思いながら、隣のテーブルにいた男性に目をやると、なんと腕に銃弾が当たって流血しているではありませんか! 発砲した直後に強盗犯たちはバイクで去っていったので、5分間ほどのあっという間の出来事でしたが、その光景を見ていた息子たちは驚き、怖さで動揺している様子でした。

 すぐにレストランのスタッフが負傷した男性の元に駆けつけて、裂いた布で腕を圧迫止血。負傷した男性は、流血していたもののしっかりと話すことができ、「銃弾が腕に入っている! 早くドクターを呼んでくれ!」と自ら病院に電話をかけていました。腕に銃弾が入っているのに、冷静に対応している様子にも驚かされました。危機一髪の出来事でしたが、負傷した男性も私たちも、命に関わる重大な事態にならずに済んで本当に良かったです。

強盗事件が起きた地元のレストラン。のんびりした雰囲気でくつろぐ地元客たち

強盗発砲事件を体験して感じたこと

 世界一周の親子旅に出る以前にも、海外へは何度も行ったことがありましたが、これほどまで身の危険を感じたのは夫婦共に人生で初めての出来事でした。

 日本は、世界的に見ても銃規制が厳しく、日常生活の中で銃を見ることはまずないため、銃や発砲と聞くと、「それは他国で起きていること」、「テレビやゲームの世界で出てくるもの」と考えてしまいがちです。でも今回の事件を通じて、一瞬で人の命を奪ってしまう銃の怖さを身を持って親子で体験することとなりました。

 今まさにロシアとウクライナが銃撃戦を繰り返しています。罪のない民間人や子どもたちが殺されたというニュースを見るたびに胸が引き裂かれそうな思いになります。平和な日本に住んでいると、「日本には関係のないこと」、「対岸の火事」と捉えてしまいがちですが、私たち家族は今回の発砲事件によって、それらを自分ごととして捉え、世界をより身近に考えるきっかけになったと感じています。

 私たちの旅はまだまだ続きます。キャンピングカー旅を再開して約3カ月が過ぎました。次回はキャンピングカーの内部や生活の様子をお伝えしたいと思います。お楽しみに!




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