愛しのキャンピングカーと合流
こんにちは! 家族4人で世界一周旅を続けているMimiです。南米大陸から大西洋を越えてアフリカ大陸へ渡り、新たな旅が始まってワクワクしています。
まず、南アフリカのケープタウンでの滞在を終え、アルゼンチンから船で輸送したキャンピングカーを受け取るために南東部のダーバンへ移動した私たち。受け取り日がなかなか決まらず、結局1週間ほど待たされましたが、無事に車を受け取ることができました。
私たちがキャンピングカーと離れた期間は1カ月ほどですが、家族全員がキャンピングカーをマイホームのように感じているので、再会した瞬間は喜びと安堵の気持ちでいっぱいになりました。 安堵したのには、もうひとつ理由がありました。大陸間輸送の船内は無法地帯と化していて盗難が多いと聞いていたので、私たちも被害に遭うのではないかと心配していたのです。実際、キャンパー内の盗難は免れたものの、車に収納していたキャンプチェアが盗まれました。もちろん落胆しましたが、もっとひどい話を何度も見聞きしたので、この程度で済んで良かったと思うようにしました。
アフリカでのキャンピングカー旅、スタート!
合流したキャンピングカーに乗って、ダーバンからアフリカ大陸の旅がスタートしました。南アフリカの中にある小国レソト王国を抜け、世界旅16カ国目となるナミビアに入国。アフリカ大陸の南西部に位置するナミビアは、多様な自然環境を有し、渓谷、奇岩、海、砂漠、サファリや民族など見どころが満載の国です。
公共交通機関が発達していないので、旅行者はレンタカーにルーフテントを載せ、キャンプしながら回るのが主流。レンタカーは、キッチングッズやプロパンガス、冷蔵庫、テーブル、寝袋などが完備され、すぐにキャンプができる仕様になっています。
ドライブの道中、レンタカーでナミビア国内を回っているヨーロピアンの家族にたくさん出会いました。私たちにとってアフリカは遠い国ですが、ヨーロッパの人にとってアフリカは時差も少なく、距離的にも日本とは大違いです。長期休暇の取りやすさや、子連れ旅のハードルの低さなどにもヨーロッパと日本の違いを感じました。
野生動物の楽園へ
多様な魅力溢れるナミビアは、観光地の整備が行き届いており、レンタカー会社も充実しているため、アフリカの中でも特に旅しやすい国だと感じました。なかでも一番感動したのは、サファリです。
私たちが訪れたのはナミビア北西部にあるエトーシャ国立公園(Etosha National Park)。ナミビアのサファリの中で最も人気の高い国立公園です。公園と言ってもその規模は日本とは桁違いで、エトーシャ公園の面積は日本の四国よりもさらに大きいと言うのだから驚きです。
国立公園内はキャンピングカーを乗り入れできるため、自分たちのペースで自由に回ることができます。私たちが訪れた8月初旬、ナミビアは冬。乾季で水が減り、限られた水場を探して、たくさんの動物たちが集まってきます。
ゾウやライオンも! 大満足のサファリ体験
私たちが最初に見たのはスプリングボック、オリックスと呼ばれるアンテロープ系の草食動物たち。どちらもナミビアで初めて見ましたが、特にオリックスのまっすぐ伸びた長い角や、白と黒の顔は美しくて感動しました。
次に現れたのは、3頭のゾウの親子です! 道路を横断するところを至近距離で見ることができました。動物園でしか見たことのないゾウが目の前にいる。その巨大さと迫力に息をのみ、親子共に大興奮しました。
別の水場では、そこに集まる無数のシマウマ、キリン、そしてクロサイにも出会いました。クロサイは、絶滅危惧種に指定されている貴重な動物。個体数が少ないので、見つけるのは至難の業ですが、幸運なことにゾウと同様、至近距離で観察することができました。
陽が落ちてくる閉館間際には、ライオンとヒョウにも遭遇しました。目の前をあっという間に通り過ぎていきましたが、さすが百獣の王! 雄ライオンが歩く姿は勇ましく風格があり、思わず息が止まりそうになりました。その他にもオグロヌー、バッファロー、ダチョウ、ミーアキャットなどの動物たちを見ることができ、大満足のサファリとなりました。
夫は一度タンザニアのサファリを経験していますが、私と息子たちにとっては初めてのサファリ。息子たちが野生動物を見たときの興奮した様子はこちらが驚くほどで、それほどの感動を親子で共有できたことも嬉しかったです。
自然の中で生きていく厳しさはありますが、広大な大地で自由にのびのびと生きる野生動物たちを見ていると、狭い檻に入れられている動物園の動物たちのことを考えずにはいられませんでした。大自然、野生動物などの感動や人種差別などの学びが尽きないアフリカ大陸。これから先、どんな体験が待っているのか楽しみです。
私たち家族の旅はまだまだ続きます。次回もお楽しみに。