海の向こうの流行モノ #02「果物&野菜ジャーキーの逆襲」

アメリカと言えばビーフジャーキー、だったよね?

 ビールのおつまみや保存食として浸透しているビーフジャーキー。肉好きな人たちからの強い支持を受け、ビーフを主軸にチキンやターキー(七面鳥)が様々なフレーバーごとにスーパーマーケットでもこの写真のようにドーンと展開されています。

ビーフジャーキーの売り場写真
ビーフジャーキーなど肉系ジャーキー各種。オーガニックも。

 そんな中、ここ数年アメリカでジワジワと広がっているのが、果物や野菜のジャーキーです。健康志向な人や環境に配慮する人が増えたことにも後押しされ、新商品がどんどん登場。肉の添え物的な位置付けだった野菜やフルーツが、ジャーキー界のメインディッシュのポジションを取れるのか、今後の展開が注視されるアイテムです(笑)。

 今回は、アメリカの人気高級スーパー、ホールフーズ・マーケット(Whole Foods Market)で売られている「果物と野菜ジャーキー」の中から、GWG編集部が「おおっ!」と思ったものを紹介します。

フルーツ・ジャーキー Solely Fruit Jerky

 ちょっと小腹が空いたときに、さっと食べられるフルーツ・ジャーキー。添加物や砂糖などを加えていないクリーン・フード(Clean Food)を売りにしているメーカーで、オーガニックで遺伝子組み換えがされていない食材を使用しています。写真は丸ごと1個のマンゴをジャーキーにしたもの(右)と、丸ごと1本のバナナにカカオを混ぜたもの。砂糖が入っていないのにかなり甘いので、「これならマンゴを1個をそのまま食べた方がよいのでは?」という意見もちらほら(笑)。1本、$1.69。

ビーガン・ジャーキー Louisville Vegan Jerky

 2012年からビーガン・ジャーキーを作り続けているビーガン界では知られたメーカーのシリーズ。左からメイプル・ベーコン味、燻製黒こしょう味、ペパロニ味。大豆ベースのヘルスコンシャスなジャーキーには滴る肉汁が似合いそうな濃いめの味付けがされています。左の商品には「まるでベーコンのような」というキャッチコピーがついているけれど、湿り気をおびた味付け油揚げというような、ちょっと不思議な食感。各$6.99。

マッシュルーム・ジャーキー Pan’s Mushroom Jerky

  たぶん最も中身が想像しにくそうな野菜ジャーキーのひとつ、「オーガニックの干し椎茸ジャーキー」。左からソルト&ペッパー味、カレー味、照り焼き味と、アジア風味が香るフレーバー揃いで、各$7.99。

マッシュルームのジャーキー写真

 編集部の一押しは「ピリッと、タイ風味(Zesty Thai)」。アボガドオイルやココナッツ、パクチー、レモンの皮などがタイ風味のスパイシーなシーズニングと絡み、かなりクセになる味わい。グチュっと潰れるような妙な食感も特筆したいところ。しかし、この量(62g)で8ドル(約850円)というのは、なかなかの贅沢品。

 今回の編集部の総評は、「植物ベースのジャーキーはまあまあ美味しいけれど、どれも味が濃いよね」という印象。たぶん「こちらを立てれば、あちらが立たず」ということなのかもしれませんね(笑)。

 Go Women, Go!では音声SNSアプリ「Clubhouse」内で不定期の音声イベントを開催しています。次回は「人気スーパー、ホールフーズ・マーケットで見つけた優れもの大自慢!」。アメリカ時間4月28日(水)午後5時〜(PDT)、日本時間29日(木)午前9時〜。お気軽にご参加ください!

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