子どもがいない女性たちへ

世の中には様々な状況にある女性たちがいます

 「女は子どもを産むのが当たり前」と言われても、不妊治療を続けても叶わなかった人もいれば、産みたくてもその年齢までに結婚相手やパートナーと出会わなかった人、バリバリ働き続けて気づいたら子供を産める年齢を過ぎてしまっていた人など、世の中には様々な理由で、子どもがほしくても持てなかった女性は大勢います。

 まだまだ、挨拶がわりのように「あなた、お子さんは?」と聞く、聞かれることが一般的な社会ですが、近い将来には「女性の3人にひとりは、子どものいない人生を歩む」と言われます。時代の流れと共に、昔では考えられなかった社会へ変化していても、固定観念やこれまでの常識はそう簡単には変化しないもの。その中で今を生きる、子どもがいない女性たちが抱える悩みやモヤモヤを解消するきっかけになりそうな本を2冊、ご紹介します。

『誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方』

誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方
著者:くどうみやこ

 この本の著者、くどうみやこさんは、自身が42歳のときに子宮の病気を患って子どもを諦めた際、周囲には参考になる本がなかったそうです。そこで、子どものいない女性たちから実際に話を聞き、「子どもができなくて悲しいのも、誰かをうらやんでしまうのも、すぐに立ち直れないのも当たり前」だということに気づき、子どもがいなくとも生きやすい社会を目指して、声を届けるために出版したそうです。

 子どもがいない人たちが日々の生活の中で感じている「子どもがいる友人との距離感」、「親に孫を見せられない申し訳なさ」、「産んだほうがいいという社会からのプレッシャー」などにも触れながら、心理学や社会学の専門家の話を交えて、前向きに生きるヒントを紹介しています。

 なかには、「子どもがいないと自由でいいよね」、「産んでないあなたには分からない」、「子どもがいなくてかわいそう」など、“子どもがいる人たちから言われて傷つく言葉あるある”なども紹介されているので、子どもがいる女性たちにも読んで頂きたい一冊です。

『誰も教えてくれなかった 子供のいない女性の生き方』

誰も教えてくれなかった 子供のいない女性の生き方』著者:くどうみやこ

 同じ著者が執筆した第2弾。本書では、28歳〜65歳の子どもがいない女性、約300人の声を集めています。前作の『子供のいない人生の歩き方』は、子どもが欲しくても授かれなかった女性に向けたものですが、本書は積極的に子どもをもたないという選択をした人の話も紹介しています。

 300人の中で、「子どもがいないことで肩身の狭い思いをすることがあるか」という問いに対しては、なんと81%の人が「ある」と答えたことや、「子どもを諦めてから気持ちのケリがつくまでに何年かかったか?」など、子どもがいない女性たちの心情や悩みをまとめ、辛い時期を乗り超えて人生を生きている人たちの話へ繋きます。

 子どものいない人生をどう送ろうかと悩んでいる人や、子どもを持つ意味を考えている人、また養子縁組や里親について考えている人など、いろんな悩みや疑問を感じている人へのヒントになる話が見つかるかも知れません。

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