やりたいことがあるなら、今やろう!「世界一周、親子旅」#01

キャンピング・カーで世界一周旅に挑戦中!

 Go Woman Goの読者の皆さま、初めまして。夫と7歳と4歳の息子たちの家族4人で世界一周の旅を続けているMimi(ミミ)と申します。

 2019年6月に日本を発ち、アラスカでキャンピング・カーを購入。アラスカから陸路の旅をスタートし、カナダ、アメリカ本土、メキシコ、グアテマラ、コロンビアと総走行距離にして約2万kmを駆け抜けてきました。

 世界一周の旅だからと言っても、私たちの旅は決してセレブ旅ではありません。世界各地でボランティア・ワークをして宿泊費・食費を抑えつつ(Workawayを利用)、その土地の暮らしを感じながら旅しています。これから毎月、そんな我が家の親子旅を世界各地からお届けしたいと思います。

わたしの家族を紹介します

 まずは、私(Mimi)の自己紹介から。1984年生まれの36歳。群馬県生まれ、群馬県育ち。結婚を機に鎌倉へ移住。次男を妊娠するまでは看護師として病院で勤務していました。性格は、基本的には穏やかですが、心配性で慎重派。「石橋を叩いて叩いて、(結局)渡らないタイプ」と夫に言われています(笑)。趣味は料理、保存食づくり、ウクレレ、スペイン語学習。世界の市場を巡ることも大好きです。

 夫(Kazu)は、1976年生まれの44歳。夫なくしてこの旅は成立しない、我が家の大黒柱。埼玉県生まれ、湘南育ち。勤続20年の元消防士(2019年3月に退職)。趣味はサーフィンとトレイル・ランニング。楽しい、面白いと思ったことは何でも挑戦する超ポジティブな行動派で、社交性において右に出るものはいないコミュニケーション・モンスター。SASUKE出場3回、キリマンジャロ山登頂(5,895m)、サハラ砂漠マラソン250km完走など数々の武勇伝がありますが、ダラダラすることをこよなく愛し、尻に火がついても動かない楽観的な側面も。

 夫婦共通の趣味は、旅行とキャンプ。息子たちが産まれてから、本格的にキャンプを始めました。自然の中で過ごす時間が夫婦共通して好きなこと。性格も考え方も正反対な夫婦なので喧嘩もありますが、旅での役割分担を上手く分けているのでバランスが取れています。

 長男(Jin)、7歳。LEGOが大好きな心優しいお兄ちゃん。夢は、森に住んで自分で家を建てること。父親譲りのオープンマインドで、国籍や年齢に関係なく異国の環境に飛び込んでいく姿は我が子ながら誇らしく思います。お手伝いも進んでやってくれるようになり、頼もしい存在です。

 次男(Yu)、4歳。2歳9カ月から世界一周の旅に出た、根っからの旅BOY。ひょうきんな表情を見せて家族を笑わせてくれます。今までは後ろを付いて回っていましたが、最近は家族以外の人に心を開いて遊ぶ機会が増えてきました。世界旅がデフォルトの次男がこれからどんな風に成長していくか楽しみでなりません。

ミミさんの家族写真

世界一周・親子旅に出ようと思ったきっかけとは?

 ごく普通の暮らしをしていた私たち家族が、なぜ安定した職を捨て、自宅を売却し、親子で世界一周の旅に出ようと考えたのでしょうか?

 夫は出会う前から旅好きで、一人旅やサーフトリップで行った国は約25カ国。私は夫と出会ってから旅の楽しさを知り、交際時にレンタカーを借りて北米やヨーロッパを周遊したり、新婚旅行でスペインとモロッコに行ったりと様々な国に訪れました。そんな2人の老後の夢は、夫婦で世界一周をすること。

 世界旅に出た最大のきっかけは、両親の死を経験したことでした。私の父が6年間の闘病の末、2018年5月に他界。母は私が20歳の時に他界しているため、34歳にして私は両親を失いました。両親の早すぎる死……。.いなくなってしまった悲しさと同時に、「人生は一度きりなんだ」という思いが頭をかけ巡りました。両親を看取って感じたのは、「明日が来ることは当たり前ではない」ということ。人生の時間は有限で、いつ死ぬかは誰にも分からない。当たり前のように過ごしている毎日が、かけがえのない「今」という瞬間の連続であることを痛感しました。

 私が本当にやりたいことは何だろう? 将来は、どんな風に生きていきたいのか? それまで育児や日々の生活に追われて、先のことを考える余裕がありませんでしたが、両親の死をきっかけに自分自身との対話や夫と将来を語り合う時間が増え、人生を見つめ直す日々が続きました。

 そして、両親が亡くなったという事実は変えようがないけれど、これからの人生は自分次第でいかようにも変えられることに気づいたのです。すべては自分次第。結婚しているから、子どもがいるから、仕事があるからとやりたいことを先延ばしにしたり、諦めるのはもう止めよう。生きたくても生きられなかった両親の分まで、私は自分の人生を楽しんで生きよう、と思うようになりました。

 そんな折、ボランティア・ワークをしながら旅ができる「Workaway」というマッチング・サイトを知り、このコミュニティを使えば、旅費を抑えながら世界を回ることができると考えました。老後の夢だった世界一周には大金がかかると思っていた私には、このサイトとの出会いは衝撃的でした。行動派な夫に「Workaway」の話をしたところ、「親子で世界一周しよう!」という驚きの提案が!!! その頃の夫は、長年続けてきた仕事に対して情熱を失っていて、より良い生き方を模索している中での出来事でした。

 親子で世界一周!なんて夢のような壮大な話。ワクワクする反面、仕事やお金、子どもたちの教育など、大決断に至るまで随分悩みました。しかし、さらなるIT化が進むこれからの時代は、本気で遊んで楽しんでいる活動に価値が生まれ、そこに人もお金も集まってくるはず。私たちの旅は間違いなく大きな価値に繋がる。そう信じて旅を決断しました。

 この決断を後押ししてくれたもうひとつの理由が、長男を鎌倉の里山の青空自主保育で育てたという経験です。「枠にとらわれなくてもいい」ということに気付かせてくれた青空自主保育。子どもを育てる場所は保育園や幼稚園、学校だけではありません。違う選択肢があってもいい、子どもが自由に遊びたいように子育てももっと自由でいいはずです。

 学校では学べない多くのことを、旅で出会う人やモノ、景色・文化・自然から学ぶ。すべての体験が生きた学びとなり、息子たちを成長させ、これからの未来を生き抜く力になる。親子共に思いきり「今」を楽しもう! そんな思いから、親子で世界一周の旅へ出ることにしました。こうして私たち夫婦の夢は20〜30年前倒しで現実のものとなったのです。

 さて、私たちの旅はまだまだ続きます。次回はキャンピング・カー購入の話や、これまでの世界旅を振り返りたいと思います。お楽しみに!

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