やりたいことがあるなら、今やろう!「世界一周、親子旅」#09

コロンビアで入国を拒否されて

 こんにちは! 家族4人で世界一周旅を続けているMimiです。本来であれば10月上旬にペルー旅を終えて、コロンビアに戻っているはずだったのですが、まさかの強制送還! 今回はこの強制送還の一部始終を振り返りたいと思います。

 約2カ月間にわたるペルーでのバックパッカー旅を終え、23時15分発の便でリマからコロンビアの首都ボゴタへ向けて飛び立った我が家。ペルーでの充実した日々を思い出し、感慨深い気持ちになりながらペルーを後にしました。翌日、深夜2時40分ボゴタ空港に到着。子ども連れだったため優先的に通され、ほとんど待たずに入国審査へと進みました。そこから長い長い1日が始まるとは、この時は思いもせずに……。

入国管理官「あなたたち何かビザは持っているの?」
私たち「いや、ビザは持っていません。」

ビザがないと聞くや否や、入国管理官が数人で話し始め、しばらくして私たちにこう言ったのです。

入国管理官「あなたたちは、今年すでに179日滞在しているので入国はできません。」

自分たちだけは大丈夫という過信

 コロンビアは、基本的にはビザなしで年間、最長180日間の滞在が可能です。国によっては一度、出国すれば前回の滞在日数がリセットされる場合もありますが、コロンビアはそうではありません。また、再入国には6カ月、開けなければなりません。もちろん、私たちはその法律を知っていましたが、例外的にコロンビアに戻れると考えていたのには理由がありました。  

 前回コロンビアに滞在中、エクアドルへの陸路の国境が再開するのをギリギリまで待っていたことに加え、新型コロナウィルスの陽性反応が出たことで、コロンビア滞在が長引いてしまい、出国したのは入国後179日目でした。しかし、私たちはコロンビア出国時にDIANと呼ばれる車両登録を扱う公的機関の責任者から、「この書類を入国管理官に見せれば問題なく再入国できる」というお墨付きをもらっていたのです。その書類には、私たちの置かれた状況や車両の駐車状況などがきちんと明記されていました。

 ところが、そのDIANの書類を入国管理官に見せたところ、「この書類だけで入国させることはできない」と言われ、別室へ移動させられました。別室でも、移民局の責任者に再び状況を説明しましたが、「入国は認められません。どんな理由であれ、1年間に滞在できるのは180日が上限です。あなたたちが次に入国できるのは、年が変わる2022年1月以降です」と、言われてしまったのです(泣)。

 公的機関からもらった書類があったので、法律はそうであっても、自分たちはコロンビアに再入国できると考えていたのです。その責任者の言うことを鵜呑みにせず、自分たちで移民局にも確認するべきでした。息子たちも振り回すことになってしまい、自分たちの甘さを痛感しました。

入国審査の手続きが進まず、待ちくたびれた子どもたち。別室で入国拒否の書類にサインするミミさん

まさかの強制送還!

 別室の一角にあるソファで待つよう指示され、待つこと数時間。早朝5時を過ぎたところで、また別の場所に移動するよう声をかけられました。航空会社の職員と一緒に荷物を持って移動すると、辿り着いたのは、現在は使われていない無人の搭乗ロビー。「ここで再びしばらく待つように」と指示されました。隔離されたのは理解できましたが、さすがにドタバタと眠気で疲労がマックスになり、家族全員で硬いソファで仮眠をとりました。

 そこでは常に警備員が監視しており、トイレしか自由に行くことができませんでした。食事は航空会社が朝昼晩と3食持ってきてくれたため、隔離時間を過ごすには申し分ない環境だったことは、本当に有難いことでした。ただ、「これからどうなるのか?」、「ペルーに強制送還になってしまうのか?」、「家族4人分の航空券代は?」など様々な感情がぐるぐると頭を巡り、気持ちが落ち着かない私……。そんな心配をよそに、「自分たちでコントロールできないことを心配しても仕方ない。待つしかないよ。」と平常心な夫(笑)。この時はプチ夫婦喧嘩が勃発しましたが、冷静になって振り返ると、あの状況で平常心で構えていてくれる夫がいたからこそ、今まで数々のハプニングも乗り越えられたのかもしれません。

 隔離されたロビーには、移民局の職員は一向にやって来ません。警備員に「移民局の職員と直接話したい」と伝えても、「私たちはここにいることしかできない」の一点張り。ひたすら待つしかない。時間がどれだけ長く感じたことでしょう。刻々と時は過ぎ、気付けば20時。人気のないロビーに隔離されて約15時間が経とうとしていました。

 空港で一晩明かすことになるのかと思っていた矢先に、急展開が! 航空会社職員がやって来て、何やら携帯電話でやり取りを始めたのです。そして突然、こう言われました。

「21時発のペルー行きの飛行機を取りました。チケットは航空会社が負担します。急いで搭乗ロビーに向かってください!」

 えっー! まさかの急展開! 思考回路が追いつかない!!しかも離陸まであと1時間という状況です。急いで搭乗ロビーに行き、お世話になった職員の方々にお礼を伝え、ペルー行きの飛行機に飛び乗りました。

 飛行機は無事にペルーに到着し、ようやく我が家の長い長い1日半が終わりました。コロンビアの空港職員の方々には最後まで親切にしていただき、感謝してもし尽くせません。自分たちの甘さを痛感したと共に、コロナ禍で情報が錯綜する中、常にその時々で正確かつ最善の選択をしなければいけない難しさを感じました。

 2022年1月まではコロンビアに再入国できないため、私たちは引き続きペルーを旅します。しばしペルー旅にお付き合い下さい。次回もお楽しみに!

ペルーに戻る飛行機の搭乗直前に警備員の方と撮影した家族写真

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