キャンピングカー旅を選択した理由

 日本はすっかり春の陽気になりましたね、皆さまいかがお過ごしでしょうか? 家族4人で世界一周旅をしているMimiです。私たちは現在、南米コロンビアのメデジン近郊にある標高2,600mのキャンプ場でボランティア・ワークをしながら滞在しています。さて今回は、旅の相棒・キャンピングカー購入のお話についてお伝えしたいと思います。

 北米大陸最北端の地アラスカから約20,000kmもの長距離を走り続けてきた我が家のキャンピングカー。キャンピングカーと言っても様々な種類があり、私たちはTOYOTAのTUNDRA(ピックアップ)の荷台に居住用キャンパーを積載したタイプのトラック&キャンパー(通称トラキャン)を選択しました。我が家にとって、なくてはならない旅の相棒ですが、元々はバックパッカー・スタイルでの旅を計画していました。

 私たちが、なぜ「キャンピングカーで世界一周しよう」と考えたと思いますか?

 漠然とバックパッカーで世界一周をしようと考えていましたが、実際には「息子2人を連れて世界中を旅できるのだろうか」と一抹の不安がありました。そんな矢先、素敵な出会いが私たちの旅のカタチを根底から変えることになったのです。

キャンピングカーの旅人との出会い

 2019年5月、世界一周への出発まで1カ月を切ったある日のこと。当時、世界旅の予行を兼ねてWorkawayを利用して高知県四万十市のキャンプ場でボランティア・ワークをしていました。そこで出会ったのが、キャンピングカーで旅をするオランダ人カップルでした。彼らは古い軍用救急車を改造し、約3年世界を旅していて、車内はキッチンやベッド・テーブル・冷蔵庫などコンパクトながらも衣食住のすべてが詰まっていました。

オランダ人のDerickさんのキャンピングカー

 駐車場一台分のスペースさえあれば、世界中のあらゆる場所に滞在できる。気の向くまま好きなだけ気に入った場所に滞在できるフレキシブルさ。究極にミニマムでシンプルな暮らし。こんなにも自由で最高な旅のカタチがあったのかと一瞬で心を奪われたのです。  

 まさに小さな動く家! 夫・息子たち我が家の男性陣にとっては秘密基地のような夢の空間。親子旅をするなら、安心できる拠点があったほうがいいと彼らから勧められたこともあり、キャンピングカーで世界一周しようと決断しました。

アラスカでキャンピングカーを探す!

 キャンピングカーで世界一周しようと決断し、2019年6月、世界へと飛び立ちました。

 息子たちを連れてアラスカという慣れない地での車探し……。購入に至るまでは、大変な道のりだったことを思い出します。まず大変だったことは、現車を確認しに行くことでした。アンカレッジから北に約180km、Talkeetna(タルキートナ)という小さな田舎町に滞在していたため、公共交通機関がほとんどなく、あるのは週1回の公共バスと費用が高いアラスカ鉄道とセスナ(笑)。インターネットで気に入った車が見つかっても、家族総出1日がかりで車を見に行かなければならず、相当な時間を費やしました。

 そんな難航する車探しの最中に、あるアメリカ人男性との出会いによって車購入へと一気に動き出すことに。出会ったのは、タルキートナの地元民が集まるライブイベントで知り合ったRandyさん。21歳の時にミネソタ州からタルキートナまでヒッチハイクで旅をした経験があり、私たちの旅にも興味を持ってくれました。彼は、毎年夏休みをタルキートナにある別荘で過ごしていて、私たち家族を別荘に招いてくれたり、サーモン・フィッシングに連れて行ってくれたりと、アラスカの夏を一緒に満喫させていただきました。

アラスカにて。Mimiさん一家のうしろにそびえるのはデナリ山(マッキンリー山) 

 アラスカの夏も終わり、Randyさんがミネソタ州へ戻ることに。通常は不在の間、別荘をAirbnbとして貸し出していますが、なんと別荘と車を自由に使っていいよと言ってくれたのです! 1カ月前に出会った人の家と車を借りることになるとは予想外の展開!? 出会って間もない旅人に家や車を貸すなんて日本では考えられないことですよね。万が一、何かトラブルが起きた際に対応できるよう、自動車保険に加入し、オイル交換や車、家の清掃はお気持ちでさせていただきました。Randyさんの寛大な心に感謝しかありません。

 ビザの関係で米国滞在期間が決まっていたため、車を自由に使えるようになってからは、時間が許す限り、キャンピングカーを探し回る日々が続きました。そして、ついに運命的な車と出会うことになるのです。

ようやく念願のキャンピングカーと出会う

 2010年製TOYOTA TUNDRA。色はブラック。走行距離約8万マイル(約13万km)。故障歴、事故歴共になし。車のナンバーは515。

 実は私の父の命日が5月15日。そのことに気付いた時に鳥肌が立ったことを今でも鮮明に憶えています。まさか父の命日と同じナンバーの車に出会うとは……。早速、見に行ったところ、きれい・低走行距離・予算内に収まる価格で、売り主も感じが良く、トントン拍子に話が進んで購入に至りました。旅好きだった父が、この車に出会わせてくれたのだと感じています。

 理想的な車を手に入れた後は、キャンパー探し。TUNDRAの荷台に合う長さ・幅・重さすべてがマッチするキャンパーを探すのは、さらに困難を極めました……。  キャンパーもインターネットで探しました。ある日、キャンパーのオーロラマークに目が留まって調べてみると、超ローカルなアラスカのキャンパー専門ショップが完全オーダーメイドで作ったキャンパーでした。売り主は同じ型のTUNDRAを所有しており、それに合わせて作ったためサイズもぴったり! しかも使用回数10回未満で、新品同様のきれいさです。内部もオーダーメイドで作られているため、無駄がなく、我が家にちょうどいい広さだったので購入に至りました。

車とキャンパーの合体! 長い旅の相棒の誕生です(祝)

 たくさんの素晴らしい出会いと助けなくして、異国でキャンピングカー購入は実現しなかったと感じています。そして何より、購入に全力を尽くしてくれた夫、車探しに付き合ってくれた息子たちへ感謝の気持ちが溢れました。想像以上に大変な道のりでしたが、こうしてやっと理想のキャンピングカーを手に入れることができました。

 私たちの旅は、まだまだ続きます。次回は、今までの世界旅を振り返りたいと思います。お楽しみに!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事