
【国際結婚・海外移住の質問に答えます!】
人生の選択肢を海外へ広げたいGo Women Go読者の皆さんからの様々なご質問に、国際結婚歴17年のジョーンズ千穂さんがアメリカから答えます。
読者からの質問:国際結婚の婚活中。気をつけておくことは?
憧れのアメリカに一度は住んでみたいし、可愛いハーフの子どもが欲しいので国際結婚の婚活をしています。国際結婚をする前に気を付けておくことはありますか?
国際結婚に必要なのは、コレ!
こんにちは。国際結婚の婚活中とのことなので、積極的な方なのだと想像します。その積極性、国際結婚には大切なキーポイントになるかもしれません。国際結婚は「異文化交流」みたいなものでもありますから、好奇心や積極性、探求心、そして忍耐力(笑)が強ければ強いほど、外国でもうまくやっていける素質があると思います。
「国際結婚」と聞くと英語(外国語)での生活、文化や食生活の違いなどを想像する人が多いと思いますが、「えっ? こんなことがこんなに大変なの?」と、心が疲れてしまうことも。そして、そういう瞬間がちょくちょくやってきます。
たとえば、アメリカでは相手(夫やパートナー)に「察してもらう」ことは期待できません。たぶん、これはボディーブロウのようにジワジワと効いてくるやつ(しかも最強)だと思います。何でもない時にお花を買って来てくれるとか、車やレストランでドアを開けてくれるとか、そういう文化というかマナー的なことはあっても、アメリカでは基本「言わなくてもわかる」は通用しません。きっぱり言い切ってよいかと思います、笑。体調が悪い、疲れている、生活している中での不安、将来の心配など(ほかにもいろいろあるのですが)、全部を「ほんとに全部」を言葉にしないと、それは存在しないという扱いにされます。
結婚当初は「そのうち分かってもらえるでしょう……」なんて思って我慢して頑張っていましたが、「はっきりと言わなきゃ分からないんだ」と気づいてからは、思ったらすぐ口に出すというコミュニケーションを取るようにしています。質問者さんは婚活中とのことなので、「コミュニケーションの取れる人」をお薦めします。国際結婚では夫婦間の話し合いの量と深さは想像以上に大切なので、話をしたら真摯に対応してくれる人がいいと思いますよ。
もうひとつ大切なのは、コレ!
もうひとつ、大きな問題となりうるのは「お金」の話。この話をしっかりしてから結婚に進めないと、後から大変なことになります。
お金の話ってしづらいものですが、これは「価値観」に繋がってくるので、ここが嚙み合わないと、愛情はあっても日常がジワジワと苦しくなってくると思います。
「アメリカ人は貯金をする人が少ない」という話を聞いたことはありませんか? アメリカに住みたいと思っていらっしゃるのなら、ビザなどの関係で渡米直後から大きな収入のある仕事につくのはなかなか難しいので、結婚後の「お金のプラン」は軽くでも話をして相手の状況を把握し、備えておくのが良いと思います。
たとえば、将来はどこに住むか、親の介護が必要になったらどうするか(主に日本にいる自分の親のこと)、お金の管理は共同口座にするのか個人でわけるのか、家計の管理は誰がするのか、相手に借金や養育費の支払いはあるか、子どもは何人欲しいか、相手のキャリアのゴールは何かなど、だいたい把握しておくべき。それがわかっていると相手のゴールに近づけるようにサポートすることもできるし、自分がキャリアを築きたい場合、どう折り合いを付けられるか、またはサポートしてもらえるかなども考えていけます。アメリカでは州をまたいで引っ越しをすると、せっかく取得したライセンス(免許、資格)を取り直しになることなどもあるので、そういう話もしてから仕事を選ぶ必要があります。また、いくらくらい貯めておけば(投資も含めて)アメリカで老後を安泰に暮らせるか等、そういうこともカジュアルに質問してみても良いと思います。
そういう質問をしたらはぐらかすような人は、私からするとレッドフラッグ(要注意)。国際結婚に憧れているとネガティヴな情報は耳に入りづらいものですが、ポジティブな情報だけを信じるのは危険。ちゃんと事実に目を向けましょう。アメリカは良くも悪くも自己責任の国なので、しっかり将来を見据えて行動している人を私はお勧めします。
子どもが産まれたら知っておくべきルールも
最後にもうひとつ。子どもが生まれると国際結婚は「二人だけの問題」ではなくなることを知らずに、困った状況になっている人が結構います。「ハーグ条約」の存在です。
結婚前から離婚のことなど考えないのが普通だとは思いますが、このハーグ条約は、一方の親が相手の同意なく子どもを自国に連れて帰ることを防ぐための国際ルールで、日本も2014年からこの条約に加盟しています。なので、夫と喧嘩して子どもを連れて日本の実家に帰るなんてことを相手に黙って行うと、ハーグ条約上、子どもは元の国に戻さなくてはいけないので、もし夫が「子どもが妻に誘拐された」と警察に届け出をした場合は誘拐犯とされ、国際手配や逮捕、罰金・禁固刑なんて可能性も出るのです。
そして、犯罪履歴がついてしまうとアメリカへの入国やグリーンカード(永住権)の更新が困難になってしまうのです。
国際結婚では法律も二国間にまたがるという現実がある。それをあらかじめ理解しておくことは、自分と子どもも守ることに繋がります。
国際結婚は夢がないわけでも、危険なわけでもないのですが、「何も知らないまま飛び込む」のと、「知識を持った上で自ら選ぶ」のでは、安心感が全く違うと思います。質問者さんも、そんな安心感を求めていらっしゃるのでしょうか? 少しでも役にたてていれば幸いです。良い方が見つかりますように!

<国際結婚や海外移住に関する質問はこちらまで>
国際結婚、海外移住などを通して選択肢を広げたいと考えている皆さんから、このコラムの著者、ジョーンズ千穂さんへの質問を募集します!上のバナーをタップしてメールフォームからご送付ください。質問は匿名でもOKですので、フォームのお名前欄に「匿名希望」(またはペンネーム)をご記入ください。










