3月の暦:桜始開(さくらはじめてひらく)
暖かい日が増えてきました。桜の開花宣言を聞く頃になると、「いよいよ春がきた!」と実感します。七十二候では3月の終わりに「桜始開(さくらはじめてひらく)」という日がありますが、生活に身近なのは気象庁による「桜の開花宣言」ですよね。
これって何を基準に宣言しているのかな、と思ったことはありませんか? 気象台がある街ごとに「標本木」という木があって、その木に5~6輪以上の花が開いた状態となった最初の日が桜の開花日なんですって。ということは、これを毎日観測している人たちがいて、その人たちのおかげで春の訪れを知ることができる——そう思うと、ありがさが増しますよね。今年も桜が待ち遠しいなあ。
春といえば花粉症
私の場合、嬉しい春の訪れと共にやってくるのが花粉症。私と花粉症との付き合いは長く、高校生だった頃からのお付き合いです。
まだ花粉症になっていなかった中学生の頃の私は無邪気でした。校内にたくさん松の木があったんですが、たくさんあるのに、さらに若い松の木が植えてあって、それを揺らすと大量の花粉が出るのが面白くて、友達とみんなでキャッキャッ言いながら揺らして遊んでいたんです。今考えると恐ろしい遊びで、あの光景を思い出すだけでも痒い、痒い……。もしかしたら、これが私と花粉症との出会いに繋がったのかもと思わずにはいられない苦い思い出です(笑)。
卒業式の第二ボタン
春は卒業のシーズンでもあります。別れは寂しいけれど、新たな道のはじまり。
卒業式といえば、学ランの第二ボタンを連想する人もいるのでは? 好きな人から第二ボタンをもらう、好きな人に第二ボタンをあげるっていう、あれです。私が学生だった頃は、卒業式が近づくと周囲はその話題で持ち切りでした。なかには全部のボタンがなくなる人気者もいて、淡い青春の思い出です……なんて言っている私は、誰からももらわなかったけれど。
近頃はブレザーの制服が増えたように見えるけれど、今も「学生服の第二ボタンをもらう・あげる」という習慣は残っているのかな? それがあってもなくても、誰にとっても素敵な卒業式でありますように。
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