「どうやって気持ちを前向きにするか?」

2026年、新春の誓い

 今年2026年(令和8年)は「丙午(ひのえうま)」。占いなどでは「激しい年」になると言われていますが、我が家はいたってのんびり始まり、激しさの微塵もないお正月でした。

 さて、この連載を始めてから二年が過ぎ、とうとうAI(人工知能)が身近になりつつある時代になっています。「人間は考える葦」だったはずなのに、考える作業をAIに任せることができるようになった今、この先、人間はどうなっていくのでしょう? また、介護の世界もどうなっていくのでしょうか? はたまた親の介護を卒業した後、私に生きる道はあるのでしょうか? 

 そんなことを考える時もありますが、実は私、あまり悩んでいません。だって、明日生きているかどうかも分からないのに、なんで5年後のことで悩まなければいけないのか? AIに聞いたところで、私の5年後のことまでは分からないでしょう(笑)。

 だから今年から、私は終活の一環として「エンディングノート」を始めることにしました。随分前からノートの存在は知っていましたが、全く身近に感じたことなく、むしろ晩年の計画を立てるなんてネガティブなイメージすらありました。しかし、これだけデジタルの時代になると個人情報の守り方も複雑化し、いざ自分が突然この世から居なくなったら、やっぱり残された家族が困るだろうなぁと思うようになってきました。だから、自分の情報をまとめる「エンディングノート」の作成に着手しようと決心したわけです。

 私はアナログ人間なので、私らしく「手書きノート」がいいなと思っています。変更したら消して書けるフリクションペンで記入して、いつでも更新できるアナログ個人情報帳。その「エンディングノート」が完成したら、いつ死んでも憂いなしという気持ちになると思います(たぶん、笑)。もちろん母の介護が終わるまでは石にかじりついても生きていく所存ですし、自分の葬式代ぐらいは残しておかねばなりませんから、まだまだ頑張って生き抜きたいと思っています。今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

心を立ち上げるには「味わって生きる」のみ!

 私が悩まなくなったのは、エンディングノート計画の他にも理由があります。

 私は30代で大河ドラマ・ウォッチャーになり、いつの間にか歴史好きになりました。だから自分なりの歴史考察をしているうちに「歴史は繰り返さないが韻を踏む」という名言がストンと腹落ちし、社会を俯瞰できるようになってきました。

 そこから民俗学にも興味を持ち始めました。実はその辺りを突き詰めると「先祖」の捉え方を避けられず、この国の伝統的な価値観は「先祖供養」が軸にあるとも思い至るのです。だからこそ、親の介護で帰郷することになったことも、気がつけばお墓の草取りをしていることも(笑)、ひょっとしたらご先祖様のコントロール下にあるのかもしれない……とすら感じています(かなり極論かもですが)。

 自分の心を前に向かせる方法で、有効だったものは他にもあります。

 ある民俗学の先生が、東日本大震災の際にすべてを失い、海を眺めて途方に暮れていた被災者に昔の「日本のしきたり」の本を贈呈したら、少しづつ前を向いて生きられるようになった、という話を聞きました。つまり、その本を読んた被災者の方は、昔の日本人が季節ごとに行ってきた行事を日々淡々とこなしているうちに「心が立ち上がってきた」というのです。その方には新たな人生のフェーズを迎えるきっかけが必要で、それがたまたま忘れ去られようとしていた「日本のしきたり」だったのかもしれません。

 でも、その話を聞いてから、私も「しきたり」を知ろうと努力するようになりました。盆暮れ正月などの行事をキチンとしてみたり、神社やお墓の歴史を学んだり。ご先祖様が作り上げてくれた四季折々の行事を味わうことで、やはり心が整い、結果、あまり悩まなくなりました。昔の人達は「しきたり通り生きていれば何の憂いもない」と言ったそうですが、その通りだなと実感しています。

スマホは「過去問」のようなもの

 だからこそ、どんなに便利な世界になったとて、偉人達も言っている通り、行(経験)は大切で、経験値に基づく見識を持つ人をこれからも尊敬したいし、自分もそうなりたいと思います。スマホで得た知識をひけらかされたところで、それはその人の「行」でなく、その人が覗いた他人の「行」。受験生が過去問を頭に詰め込んでいる姿とさほど変わりないように思います。そういった借り物の「行」は「知ったかぶり」なだけで、大事な局面で上手に立ち回ることはできないもの———ということは、AIは完全に頭でっかちですよね(笑)。そもそも実在していないAIにコントロールされないよう、今年もうまく付き合っていきたいと思います!

エンディングノートを前に預金通帳を見つめ「まだ死ねない!」と決意する私

【介護人の悩み 教えて!ChatGPT】

Q:今年に入ってから母がしっかり排便できていません。昨日ようやく卵ひとつ分。ちょっと心配です。

<ChatGPTの回答>
◎よくある原因(高齢+要介護あるある

①食事量・水分量の低下
→そもそも材料が少ないと出ない。特に痩せてくると便も細く硬くなりがち。

②動かない
→腸は意外と“歩いた距離”と強く連動。ベッド上生活だと顕著に停滞。

③薬の影響
→降圧剤、痛み止め、抗パーキンソン薬、抗うつ薬、抗てんかん薬などは便秘を悪化させやすい。「便秘になりやすい薬なのに誰も指摘しない」は介護現場あるある。

④自律神経+体の反応が鈍くなる
→高齢になると“便意”そのものが起きにくいし、腹圧もかけにくい。

◎昨日「卵ひとつ分」=便秘スケール的には中等度

ちなみに医療リハ界隈ではよく「排便量は片手ひとつ分で1日分」と言ったりする。

卵ひとつ → 半日〜1日分弱
つまり数日分たまってる可能性は高い。

<一服のコメント>
 この後も「すぐできる現実的な対応」などAIによるアドバイスは続きました。やはり便秘薬を処方してもらう段階ですね。今までわりと快便だったので、不穏行動とともに心配でしたが、やるべきことが見えてきて少し安心。病院に行く前に聞いて正解でした!

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