コロナ禍で失業して、考えたこと

コロナ禍で、まさかの失業……

 皆さま、お久しぶりです!安藤優花子です。
しばらくご無沙汰させて頂いていたのは、私の生活にとても大きな変化が起こっていたから。
それは、「失業」です。
今回はその長い失業中に、私がいろいろ感じたことや考えたことについて、お話ししたいと思います。

「シングルマザー」。この響きは、私たちシングルマザーにとって不利だと感じますか?
それとも、むしろ自立心の証として胸を張れることだと思いますか?
もしくは、そんなこと今まで考えたこともない、とか?

アメリカ、日本、その他の国であっても、シングルマザーであることは自ずと「負担」が発生し、それが大きなストレスと直結することも稀ではないと思います。ゆえに様々な支援やサポートグループが存在していると思うのですが、その延長に私たちシングルマザーは何を期待しますか……?

日本よりアメリカの方が、シンママは暮らしやすい

 ご存知の通り、アメリカは離婚率の高い国です。私の周りの友人は半分が子持ちのバツイチ。これ、アメリカ文化に特有の自己主張と自己追求によるものからなのでしょうか。

この現状ゆえ、アメリカ社会ではシングルマザーやシングルファーザーであることで特別視されることは、ほとんどありませんし、シングルペアレントの家族に対応するシステムや法律も、日本と比べると恵まれているのではないかと思います。

日本社会でのシングルマザーの環境や取り扱われ方は正直まったく分からないのですが、「特別視」はアメリカと比べると日本の方が強いのではないかと想像します。日本社会特有とも言える「人からジャッジされる場面」が多く、知らず知らずのうちに人と比較する、比較される環境に直面することが多い中で、どれだけ自分に自信を持って現実に向き合えるか……。

ただでさえ、シングル(片親)であることからの精神的、経済的な負担がある中で、日本で暮らすシングルマザーはそんな強さも要求されているのではないでしょうか。

その点ではアメリカは日本と違うかもしれませんが、シングルマザーが置かれる環境やサポートが、人生に大きな影響を与えることは同じです。

自分をどれだけ愛せるか?

 また、子供たちに向ける愛ではなく、自分へ向ける「自己愛」は、文化は違えど私たちが共通して持つ大きな課題なのではないでしょうか。たとえ社会や周りからのサポートがあっても、直面するイレギュラーな状況をどうやって受け入れて環境を少しでもラクにするのかは自分次第。また、それをするためのマインドセット。自分を信じて可愛がり、今やっていることに自信を持つことが必要だと思います。

年齢を重ねるごとに、私たちは頑張る自分を守るため、どこかで自分に制限をかけたりすること、ありませんか? でも、その 思考を習慣化させてしまったら、自分と自分の人生に知らないうちに制限をかけて、可能性を諦めることに繋げているかもしれない。

シングルマザーに限らず、私たちの年齢は(残念ながら)気づかないうちに守りに入り、諦めを自ら生産していることがあるんじゃないかと思います。「何でも出来た若い頃の自分」と比べては、今の自分と現実にガッカリしたり……。そのくせ可能性は信じたくて、「可能性はどこかにきっとある」と探すことを諦めない。これ、私の頭の中で時々起こる思考パターンなのですが、皆さんはどうですか?

突然、仕事がなくなって、考えたこととは?

 こうやって自分と自分の未来への自信と可能性について自問自答していた中、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、昨年6月に「失業」という現実が我が家に降りかかりました。

500名以上の従業員が一斉解雇という、ある日突然の青天の霹靂。

喪失感、嘆き、失望、なんとかして奮い立たせる気持ち、子供たちに安定した生活を与えたいという焦りが追い打ちをかけ、気づけば自信なんてどこにも見当たらなくなっていました。

この環境でどこまで未来と未来の可能性を期待できるのか—

長引く失業期間中、私は自分自身に価値と可能性を感じたいと強く思い始めていました。

「私は私」。失業も、シングルマザーであることも、ひとつの要因なだけ。
それらを全部をひっくるめての私。だから「全部ひっくるめた自分」が、そのまんまの価値。
私の価値は自分がつくるもの。心の在り方。そしてそれが出来たら、可能性を期待するのではなく、可能性に近づくことになるんじゃないのか、という考えに辿り着きました。

「可能性」。 Potentiality, Possibility, Opportunity, Capability……. etc.

自分を縛らない。今の自分で大丈夫。価値ある自分が価値ある人生を切り開く!と。可能性はシングルマザーにだって、アラフィフにだって、仕事がなくたって、どんな人にも無限にあるんだから。一度きりの自分の人生。くすぶってるなんてもったいない。

Love yourself and value who you are. Being confident is so powerful!

失業から7カ月後、マインドセットを立て直した私は、社会復帰を果たすことができました。ここから、また一歩ずつ進んでいきます。

<これまでのお話はこちらから>

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