
【国際結婚・海外移住の質問に答えます!】
人生の選択肢を海外へ広げたいGo Women Go読者の皆さんからの様々なご質問に、国際結婚歴17年のジョーンズ千穂さんがアメリカから答えます。
読者からの質問:アメリカ人の彼に注意される
アメリカに留学して半年経ち、アメリカ人の彼もできました。でも私が異性のクラスメートや友達をすぐ誘惑するからやめてほしいと言われます。私はただみんなと仲良くしているだけで誘惑なんてしていません。なのに話している時に相手の腕を叩いたとか、手の位置がおかしいとか、どうでもいいことを指摘してくるんです。アメリカ人はこれが普通なのか、彼が変わっているのか意見ください。
彼は普通だと思います、アメリカなので
こんにちは! アメリカでの留学生活を楽しく過ごしていらっしゃるのですね。彼もできて、おめでとうございます! 身近に彼というアメリカ人のサポーターがいることで、英語もどんどん上達してくるでしょうし、文化や習慣の違いも奥深く学べる機会になると思います。が、ご質問を頂いた「彼にやめて欲しいと言われたボディータッチ」ですが、お話を聞く限りでは、たぶん彼が普通です。
話しかける時に相手の腕にそっと手を当てたり、みんなで大笑いした時にワッハッハと笑いながら隣の人の腿を軽く叩いたり……、こういうボディータッチは「ボディーランゲージ」と呼ばれますが、親密さや親しみを与えます。特に独身者の場合は自分にはその気がなくても、相手に“好意”として勘違いをさせてしまう可能性もあって、アメリカでは“Flirt”(好意を匂わせる行動)だと捉えられます。
でもきっと、相談者さんは彼にそれを指摘されたことに納得できないから、ここにご相談してくださったのでしょうから、できるだけわかりやすく説明したいと思います。
まず、ご自身と彼の立場を逆にして考えてみましょう。大好きな彼が他のクラスメートの女の子にいつもニコニコして愛想を振りまいたり、挨拶する際に女の子の背中をポンっと触ったり、肩に手をおいたり、友達とはいえ肩を組んだりしていたらどうでしょう? 「あれ? あの子に気があるのかな?」なんて思っちゃいませんか? たとえその子が落ち込んでいて慰めているだけだとしても、彼の態度は親しみがありすぎて「なんだか嫌だな」と思ったりするのは、恋愛あるあるですし、もどかしさも生まれると思います。
あなたの彼はそういう気持ちをあなたにしっかり伝えて、コミュニケーションを取ってくれているので、優しい人なのでは? もしくは、あなたが「日本人だから」、そうやって優しく注意してくれているのかも知れません。これ、もしアメリカ人の女の子があなたと同じことをやっていたとしたら、WHO*E(誰とでも寝る子)のレッテルを貼られかねません。もしクラスメートにあなたが親しく接した相手を好きな子がいたら、ロッカーに“WHO*E”と書かれても不思議もないかも、です。だから、彼はただのヤキモチで言っているのはなく、あなたのボディランゲージを改めた方がいいと指摘している可能性大の大です。母親世代の私からしたら、娘が男の子の体に自分から触れに行くのはアウトです(もちろん逆の性別でも同じですが)。
質問者さんが異性の友達に対するボディーランゲージは、そういう意図がなくても「いちゃいちゃしようとしている」ように捕らえられてしまうもの。これは、アメリカに限らず、日本でも同じじゃないかな? もし自分の彼があなたと同じことをあなたの女友達にしたらどうでしょう(きっと嫌ですよね)? それに、もしわざわざ触ろうとしていないなら、その動作が癖になっているのだと思います。なので、注意してそれをしないようにしてみてください。きっと彼も「そうしなくなったね」と言ってくれると思いますよ。
選ぶ服装もボディーランゲージに近いもの
もうひとつ、アメリカで注意したいのが服装です。流行はころころ変わるけれど、露出の多い服装でも(腹出しやレギンス)平気なアメリカ。ですが、それはTPOに合わせなければいけないのです。特にもし留学先がアメリカ南部の場合、学校内では大丈夫だとしても、お友達や彼の実家などに遊びに行く際はなるべく露出は控えめにするのがベターです。
一例ですが、超有名モデルを広告に起用している有名な下着メーカー「ヴィクトリア・シークレット」が人気歌手のステージとコラボしたファッションショーを毎年全米にTV放映するのですが(今年はK-POPのTWICE他、過去にはジャスティン・ビーバーやブルーノ・マーズなどが出演)、私が以前住んでいたアーカンソー州という保守的な州では「下着姿なんてけしからん」「子どもたちに悪影響」という理由で、その人気のショーが放映されなかったこともあります。性にオープンそうなアメリカだけれども、実は地域さや宗教の背景によってすごく差があることに敏感になっておかなくてはいけないと思います。ですから彼にご家族の話や宗教感に関してもいろいろ話しを聞いてみると良いと思います。
ちなみに初めて義母に会った時、私はジーンズをロングブーツの中に入れていました(当時の流行)。すると義母は彼(今は私の夫)に「服装について、彼女(私)に注意をするように」と言ったそうです。 彼は「彼女は日本人なんだから文化の違いもあるし、服装に口出し無用」伝えたそうですが、彼の実家は厳格(クリスチャン)。そう対応してくれた彼にビックリしたと同時に文化や習慣、宗教の背景が違うことで生まれる差を理解した上で、温かく迎え入れてくれた義母(義家族にも)にも感謝しています。
質問者さんのこれからの留学生活が学びの多い有意義な時間になりますように。私が以前に書いたコラムも参考になると思うので覗いてみて下さい。
リンク→https://www.gowomengo.press/overseas/international-relathionship/marriage23/

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