「ここまで生きて、めっちゃエライ」
もう覚悟決めよし

「どうすれば幸せになれる?」「老後のお金は足りる?」何歳になっても悩みは尽きず、ひとりではなかなか前に進めない……。そんなあなたの背中をバシッと押してくれる頼もしい京都の姐さん、なかまつ小百合先生の痛快連載コラム。あなたのお悩み、何でしょう?

62回目の誕生日を迎えて

生きてることは当たり前やとおもてた。

でも今は

ようここまで生きて来られたと、ほんま思う。

あなたも私もエラかった。

私はおとつい、12月8日に誕生日を迎えたん。
62歳や。

昔は62歳やって言うたら、もうおばあちゃんや。
仕事もしてへんし、
お家で盆栽いじって、孫の世話して
老人会でたまに吉本見に行きいく。
そんな感じかな、とおもてたわ。

でも、昨日の私は
私が教えている投資教室の生徒さんたちと
日銀本店、東京証券取引所の見学ツアーに行き
みんなでご飯を食べて
そのあと
誕生月には年の分だけ餃子をプレゼントしてくれる、という
博多劇場というお店に行った。

博多劇場は居酒屋、レストラン、結婚式場も経営している一家ホールディングス(7127)。
生徒さんのひとりが投資先に選んだトキメキ銘柄や。
行ってみて、良さがわかったし
餃子パーティ懇親会では たくさんの生徒さんにお祝いしてもらってめちゃ嬉しかったわ。

真っ暗な気持ちで迎えた誕生日もあった

そんな私も、
真っ暗な気持ちで誕生日を迎えたことがある。

49歳。今から13年前。
2度目の鬱で会社を休職してた時や。

人に会いたくない。
化粧もしたくない。
電車にも乗れない。
買い物にも行けない。

仕事なんて、もう2度とできないとおもってた。

子どもは下宿している大学生の息子と高3の娘。
その時、夫も休職してた。

お先、真っ暗。

この先、浮浪者になってボロボロの姿で
道端に座ってるんやろなって暗澹たる思いでいてたわ。

それから
すこうしずつ良くなっていったけど
不安は体にずっしり残るほどあった。

でもちょっとずつ、
ほんま一歩、一歩
薄皮が剥がれるように
気持ちが強くなってきた。

心から笑う日なんて、自分には一生訪れないと思ってたけど
エレクトーンを習ったり
ベリーダンスを始めたり
着付けを習ったりして

鬱になってから3年後、52歳になって
着物やメイク、話し方のレッスンをする事業で起業した。

そやけどうまくいかなかった。
証券会社に勤務していた10年間で
お金を汚いもん、悪いもんやとおもてしもたからや。

心ひとつで人生は変えられる

そんな中、ある人から
「あなたは着物やメイクより、お金のことを話す方が輝いている」と言われて
金融商品は売らず
ええ投資法やすばらしい会社を探す応援の投資を教える
「トキメキ投資教室」を始めた。

人生ってわからんもんや。

そやけど、間違いなく言えるのは、
2度の鬱があったから
人生のどん底を味わったから
今の私がある。

リクルート、東京海上、野村證券とエリート人生一直線やったら
こんなに人から慕ってもらえへんかったやろう。
こんなに人が集まってきてくれへんかったやろう。

まだ年商1億円にもみたへん、小さな会社やけど
まだ会社にして6年ほどの、浅い経験やけど

それでも。
世の中に、ええこと
人の心を元気にするええこと
続けていきたいとおもてる。

大好きやったけど、
苦手やった母親とも今は仲ようしてる。

心がなかなか通はへんかった娘とも、
今は楽しく付き合えてる。

人は変われる。
人生も変えられる。

やっぱり、心ひとつ、や。

今の幸不幸は
そら、いろんな事象や理由があるやろけど
必ず変えれんねん。

変わらへんのは
自分の心の問題やねん。

ここまで生きてきた貴方はエライ!
ほんま、エライ!

な、
こっから、さらに幸せになっていこ。

必ずできるから。
それは、貴方の心ひとつで決まるねん。

なかまつ小百合『悩める貴女にお金の作法教えましょ』書影バナー



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