幸せを阻害する「最大要因」を、知っていますか?

人は「思い込む」生き物!

 2回に渡って、人が人生で背負う「役割」にはさまざまなものがあるという話をしてきました。そんな役割の中には、知らず知らずのうちに引き受けてしまっている「不公平」なものがあることも伝えました。今回はその「不公平」を作る最大の要因である、「思い込み」について、お話ししようと思います。

 人は、とにかく「思い込む」生き物です。残念ながら、あなたも例外ではありません。前回、私は「誰かが押し付けてきた不公平な役割を、受け入れる必要はない」と言いましたが、逆に言えば、あなたも誰かに「不公平」な役割を、無意識のままに押し付けてしまっていることも当然ある、ということです。

 「いやいや、私に限ってはそんなことはない」と思う人もいるかもしれません。しかし、そういう方がいるのなら、それこそが「思い込み」。人が何事に対しても一切の主観や思い込みをせず、物事をフラットな状態で見るということは、かなり難しいこと。簡単なことではありませんが、少しずつ思い込みに気づき、それらを手放していくことにしましょう。

こんな口癖には、要注意!

 「思い込み」が生まれる主な原因は、その人の持つ「思考の癖」と「経験値」にあります。まずは、前者を説明しましょう。

 例えをあげます。人が何かを検証するために「仮説」を立てたり、予測を元に行動をすることは、よくある事だと思います。曇り空を見て「もしも明日、大雨が降ったら、どのようなスケジュールで行動すべきだろう?」というように。しかし、天気予報も見ずに、朝ちょっと曇っていた事実だけを元にして、「明日は大雨に違いない」ということを前提にすべてのスケジュールを組もうとするのは、賢いことでしょうか? これ、まさに「思い込み」の行動ですよね(笑)?

 「思考の癖」とは、みなさんが物事を決定するにあたり、無意識のうちに採用している考えをいいます。たとえば、みなさんには下記のような口癖はありませんか?

 このような口癖があるなら、あなたは「思い込み」を元に状況を判断している可能性が高いと言えます。思い当たる節がある方は、どんな時にこうした言葉を使うか、そして誰に対してこうした言葉を使うかを検証してみると、自分の思い込みの癖が少し分かるようになると思います。

付き合い方が厄介な「経験値」という存在

 次に「経験値」についてですが、これはかなり厄介なものです。人はみな、生きていく過程で、その大小にかかわらず、必ず「成功」や「失敗」を経験をします。しかしこれらの経験は、それがたとえ不要な場合でも、何かを決める際のある種の「基準」になってしまうことがあります。

 もちろん人生において、経験値が役立つことは言うまでもありません。しかし、その経験を「絶対」のものにしてはいけないのです。そんなことをすれば、役立つはずの経験値が、場合によっては何かの「足かせ」になりかねないからです。

 例えば:
 ✔ 一度の仕事の失敗を理由に「私は仕事が出来ない」と決め込こむ
 ✔ 過去の成功経験を元に、すべきではない楽観をし、すべき努力を止めたりする
 ✔ 「私が○✕商事に勤めていた頃はXXXXだった」など、過去を常に引っ張り出す
 ✔ 自分が経験したのはかなり前なのに「私の経験上、XXXが正しい」と言い張る

 これらは、あまり良い経験値の使い方とは言えません。経験値は上手に俯瞰した上で、常に「ツール」のように使うことが望ましいのです。このあたりの詳細はパスファインディング・プログラム™でも、特に力を入れている部分なのですが、今は「経験値とはツールである」という基本的な考え方を押さえておくことにしましょう。

「色眼鏡」を外して見える世界を大事にしよう!

 人生を歩く過程で、人は思い込みという名の余計な「色眼鏡」を、いくつもかけてしまうものです。しかし色眼鏡をかけている状態というのは、周囲を「自分が決めた色」というバイヤスをかけて見ているのと同じなのです。そんな状態では、外の世界の本当の美しさ、楽しさ、厳しさは見ることは出来ません。

 自分が「理解している」、「知っている」という世界など、本当はとても小さなものなのです。だからこそ、色眼鏡をひとつひとつ外し、手放していきましょう。自分が知らない世界にこそ、自分が生きる未来があるということを、どうか忘れないでいてください。

パスファインディング

 

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