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人生100年時代、女性が幸せに生きるということ

 イギリスの組織論の権威、リンダ・グラットン女史が提唱した「人生100年時代」の人生戦略。彼女が書いた『Life Shift(ライフシフト)』という本は、世界的なベストセラーにもなりました。一般的に「老後」と言われてきた年齢から、さらに20年以上続く人生。50歳で、ようやく半分です。せっかく人生が長くなるのなら、アラフィフから続く折り返しの時間も、幸せに生きたいものですよね。

 ところが、Go Women Go!世代の女性にとって、人生が長くなることは、「大きな不安」と向き合うことでもあります。キャリアやお金、老後の生活のこと。家族や健康のこと。年を重ねていくごとに、さまざまな状況に変わっていきます。老いは誰にも平等にやってきますから、どんなに願っても現状維持をし続けることは不可能です。これからの人生を女性が幸せに生きるには、どうしたらよいのでしょうか?

アラフォー・アラフィフは、人生戦略を見直す時期

 現在の「自分」と「老い」を軸にして人生を考えてしまうと、どうしても「変わらざるを得ない様々なこと」にフォーカスが当たってしまいます。今のままではいけないという思いがあっても、どう変わればよいのかが分からければ、それはある種の不安に繋がるでしょう。

 また、年齢を重ねれば、必然的に「失うもの」も増えていきます。残念ながら若い頃と同じように、いつも「何かを得る」ことの方が多いという訳にはいきません。病気で健康を損なう人、仕事を引退してキャリアの第一線から退く人、悲しい別離を経験する人も増えていきます。人が年齢を重ねるごとに不安を抱えていく理由は、こうしたことにあるのだと思います。

 でも言い換えれば、今が人生の折り返し地点だとしたら、「今ある人生と同じ長さの時間をもう一度、持つことができる」ということですよね。ただ不安を感じるよりも、ちゃんと人生を組み立て直して幸福な100年人生に備えた方が、ずっと良いはずです。となると、アラフォー・アラフィフという年齢は人生をとことん見つめ直して、今後の人生戦略を立てる最も大切な時期だと思います。

幸せになりたいなら、「木」を植えよう

 私は現在、関西学院大学の「ジェネラティビティ研究センター」で客員研究員をしています。「ジェネラティビティ」とは、アメリカの発達心理学者・精神分析家として活躍したエリク・ホーンブルガー・エリクソン(Erik Homburger Erikson)の生んだ造語です。これはGenerate(生み出す)とGeneration(世代)を掛け合わせた言葉で、「次世代が価値を生み出す行為に積極的に関わっていくこと」を意味します。

 次世代のために、明るく希望ある未来を残していくこと……。

 人間の真の幸せは、「そうした生き方を見出せること」だというのが、この研究の軸となる考え方です。この説明では、かなりふんわりした概念だと思われるかもしれませんが、このコラムでは毎回ひとつずつテーマを取り上げて「幸せな人生を生きるために必要なヒント」を共有していきたい思います。

 最後に「ジェネラティビティ・ラボ」という、アメリカの研究拠点のPRのために作った映像を紹介させてください。この短いビデオのメッセージは「幸せになりたいなら、木を植えよう」です。あなたが幸せになるために、あなたはどんな木を植えますか? 

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