年末年始の孤独に耐えられない!

 ニック先生、こんにちは。東京都在住、恵子(48歳)です。若い頃に一度、結婚したことはありますが、離婚後25年ほど独身で子供もいません。再婚を考えてもご縁がなく、今に至ります。

 趣味や仕事で忙しく、友達にも恵まれているので、今までそれほど孤独を感じたことはありませんでした。ところが、ここ数年は年末年始になると必ず自分の人生について深く考え込んでしまうようになりました。今年も年の瀬が迫る中、なんだか精神的に不安定になっている気がします。

 「ああ、今年も年末年始はひとりなのか……」

 これが頭をよぎると夜中に涙が止まらなくなったり、このままずっと人生をひとりで過ごすのかと思うと不安になります。

 もう再婚はないだろうと諦めてはいますが、あと数十年もずっと孤独なまま生きるのは辛すぎます。どうすれば、この孤独から脱出できるのでしょうか? 人生の半ばを過ぎた独身の女性が心地よく幸せにひとりで生きていく秘訣を教えてください。

人の幸せは家族の有無では測れない

 恵子さん、こんにちは。独身で子供がいらっしゃらない人は、男性でも女性でも少なからず、ひとりでいることで得られる自由と孤独を両方持ち合わせて、その間で生きているものです。年末年始は家族で過ごすことが多くなる時期ですから、自由な部分よりも孤独に意識が行き、気持ちが沈んでしまう人はアメリカにもたくさんいます。

 人間は基本的に「ないものねだり」をする生き物です。ひとりの人は家族がいる人の幸せを羨み、家族がいる人はひとりで生きている人が満喫できる自由を羨むこともあります。ひとりで暮らしていても幸福感が高い人はたくさんいますし、家族がいても様々な問題を抱えて(たとえば修復不可能な夫婦関係に悩んでいたり、家族の誰かが不治の病にかかっているなど)幸福感が低い人もいます。ですから、まずは一概に「家族がいるから、ひとりだからというだけで人の幸せは測れない」ことを理解する必要があるでしょう。

「精神的に不安定」という自覚があることは大きなプラス

 恵子さんはご自身で「年末が近づいて精神的に不安定」だとおっしゃっていますね。まずはそのことを自覚できていることが、大きなプラスだと思います。自分が不安定なのに、そのことを無意識下でも見ないようにしたり、気づいていないことにしてしまう人が多いからです。自分の状況を直視できなければ、何かがプラスに解決していくことはありません。恵子さんの場合は自覚があるので、不安を解消するための最初の一歩はクリアしていると思ってよいと思います。

 自覚の次に必要なことは、今までの価値観を少し変えることです。不安定な自分を何とかしたいのであれば、今までとは違う行動をしてみたり、違う考え方を取り入れる必要があります。たとえば「もう再婚はないだろうと諦めている」とおっしゃっていますが、そう思われる理由は何でしょうか? 再婚を諦めない選択をしたら、不安に思う種は払しょくできますか? まずはそこを掘り下げてみましょう。自分が取りがちな生き方の選択や、最初からダメと決めつけていることを紙に書き出してみましょう。

 なぜ、その価値観を優先してしまうのか? その価値観を変えたら、どんな可能性が生まれるか? 人生における孤独や、ひとりでいる不安を少しでも解消していくために、まずは自分とじっくり対話して、今までとは違う行動をひとつでも多く取ってみてください。

世の中にいる、すべての素晴らしい人に出会うことは不可能

 もうひとつ、ぜひ意識して欲しいことがあります。それは世界はとても広いということ、そしてその広い世界には素晴らしい人が星の数ほどいる、ということです。ですから自分の行動範囲内だけで人生を共に歩ける人を探す発想は「しない」方がずっと得なのです。

 孤独を脱するには、温かく安心できる人間関係を築いていくことが大切です。自分の居場所だと思えるような場所や人との出会いは、人を孤独から救ってくれます。恵子さんを孤独から救ってくれるのは新しい伴侶かも知れませんし、生涯付き合える友達かも知れませんが、いずれにしても「待っているだけ」「今いる場所で足踏みをするだけ」では、そうした新しい出会いは訪れにくいでしょう。

 人生の半ばを過ぎた独身の女性が、心地よく幸せにひとりで生きていく秘訣を知りたいとのことですが、恵子さんがどんなに望んでも「世の中にいるすべての素晴らしい人に出会うことは不可能」なのです。それが不可能だと言い切れるほど、世の中には素晴らしい人が大勢います。ですから、まずはそのことに気づいてください。

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