パートナーの無関心にどう対応するか?

 ニック先生、こんにちは。51歳の主婦、良子(仮名)です。夫との間には子供が二人いて、いずれも成人して独立しました。子育てに追われている間は気にしていなかったのですが、夫婦だけの生活が始まってから、「私の人生はこのまま終わってよいのだろうか?」と悩むようになりました。

 気づけば夫と私は20数年も一緒に暮らしているのに、会話らしい会話が成立しないんです。子供が一緒に暮らしていた頃は、たまに家族で外食することもありましたが、ここ2年ほどの二人暮らしでは、旅行に行くとか週末出かけることなどもなく、バラバラに過ごしている感じです。これではいけないと思って、私は歩み寄ろうとしているのですが、話しかけたり、何かに誘っても反応がなく、夫は私に無関心です。

 一緒にいるのにずっと無視されるのは苦痛で、精神的に辛くなってきました。不倫とか借金とかDVのように何か決定的な問題はありませんが、夫といても無味乾燥な人生になり、死ぬときに後悔するのではないかと不安になります。私は、どうしたらよいのでしょうか?

男は「釣った魚には餌はやらない」という間違いを犯す

 良子さん、こんにちは。「パートナーの無関心」に悩む女性たちは、世界共通のように感じます。それぞれ微妙に状況の違いはあっても、良子さんと同様なパターンで苦しむ女性たちは後を絶ちません。女性にとっては“永遠の謎”かも知れませんが、男性の無関心にはれっきとした理由があるのです。もっとハッキリ言うなら、このパターンに陥る男女の状態は「生物学上の宿命」と言ってもよいかもしれません。

 女性の皆さんにとっては少々残念な事実をお伝えすることになりますが、男のほとんどは「釣った魚に餌はやらない」という間違いを、いとも簡単に起こすものです。言い方は悪いですが、餌をやらなくとも「そこにいてくれる」という安心感を得られる相手に対しては、男は努力を止めてしまうのです。

 これは、もちろん大きな間違いです。本来ならば、何があっても自分を支え、傍にいてくれる人を一番大切にしてしかるべきです。ところが本当は誰よりも大切にしなければならない相手にほど、男は胡坐をかいてしまいがちです。これを良くとれば、「あなたが信頼されている証拠」でもありますが、皆さんが自分の価値を不当に扱われていると感じるのであれば(ほとんどの場合、女性はそう思うでしょうが)、この状況には毅然と立ち向かう必要があります。

男の池から飛び出す女が得られるもの

 男性の無関心な対応に対して悲しんだり、悩んでいるのなら、絶対にしてはいけないことがあります。それは、「あなたの要求を彼にぶつけて文句を言うこと」です。男はときに(というよりも本当に)愚かです。たとえ自分に原因があったとしても、あなたの存在を「当然、いつも自分の横にいてくれる」と認識している状況下で聞くあなたの文句は、残念ながら「うるさい」とか「面倒くさいことを言い出した」としか思いません。そうなると、あなたの心はますます不安定になり、二人の関係が険悪なものになってしまいます。

 ここで皆さんがやるべきことは、「夫が無反応である」ことを、ひとまず「無視する」ことです。自分自身が幸せと思う人生を一人で勝手に歩き始めてみて下さい。夫があなたに必要な幸せを与えてくれなくても、自分の人生が豊かになる努力を止めないという態度を示しましょう。趣味に没頭するのも良いでしょうし、友達と旅行に行ってしまうのもよいでしょう。仕事を始めたり、運動を初めて独身時代のようにオシャレを楽しむのも良い案です。

 自分の手の届くところにいたはずのあなたが、突然、自分ひとりでも生きていけることを示すとどうなるか? 99%の男性は混乱します。「あれ? 何かいつもと違うぞ」と。そうなんです。男というのものは勝手なもので、餌をやらなかった魚が自分の元から逃げ出そうとすると、急に焦るものなのです。「自分の池から飛び出す女は、追いかけたくなる」というオトコの心理を知っておいてください。

良妻賢母は素晴らしいが……

 男性は古代から狩猟をするDNAによって支配されている、と考えましょう。狩りをしないモードは、男性にとっては安心できる「お休みモード」。その「お休みモード」というのが、まさに「慣れてしまった結婚生活」です。

 良妻賢母で、女性が甲斐甲斐しく世話をしてくれたら、それに思いっきり甘えて胡坐をかくのが男というもの。本当に離婚を考えているケースがないとは言えませんが、ほとんどの場合、男性がパートナーに反応しなくなる「無関心」は、単なる「甘え」です。「自分が努力しなくても、彼女はそこにいてくれる」という安心感を取りさらうには、「あなたがいなくても、私は幸せ」という女性でいることです。好みやスケジュールなど、これまでは夫の都合に合わせていたことすべてを一旦無視して、自分を優先してください。

 もしも、それで夫とますます離れてしまったらどうしよう、と思うかもしれませんが、大抵の場合は、夫の方から距離を縮めようとしてくるはずです。万に一つ、これがきっかけで離れてしまうのであれば、その時は真剣に自分の人生を見つめ直し、自分の価値を自分で下げない決断をしましょう。

 どんな人でも、「自分の人生の価値は自分で決めること」は大切です。子育てや介護など、時には誰かを支えることが自分の人生の中心になってしまうこともあるでしょうが、それでも自らの存在価値を下げてはいけません。

 凛とした女性は、いつも美しいものです。良子さんが自分の価値を認め、毅然とした態度で人生を歩かれることを応援したいと思います。

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