family

仲良し夫婦が経験した、離婚の危機

 結婚している人なら誰もが同意してくれる気がしますが、「結婚」とは、まさに「乗り越えねばならない課題の連続」と言えます。私は長年、婚活指導などもしていて、女性のみなさんが結婚相手を見つけて幸せになるためのお手伝いをしていますが、コーチング・セッションでは必ず「ウエディングベルの甘い時間は、努力なしでは束の間のもの」ということをよく伝えています。

 どんなに仲良し夫婦でも、良い時もあれば、悪い時もあります。盲目的に問題を無視できるのは一瞬だけ(笑)。むしろ二人で人生をどう歩くか、問題が起きた際には、どのように二人でそれを乗り超えていくかが結婚生活なので、おとぎ話の主人公のように「二人は結婚し、永遠に幸せになりましたとさ。おしまい」とは、なりにくい……。水を差すようですが、これが結婚の真実だと思っています。ですから、よく言われる「結婚はゴールではない」という言葉は、実に真実を言い当てているのです。

 結婚生活の難しさは、私自身、十分に経験して知っているつもりです。この原稿を書いている時点で、私は結婚して14年。子供も二人います。はたから見ると、私たち夫婦はとても仲が良く、何の問題もないように見えることでしょう。しかし、そんな私たちも離婚寸前まで行く、大きな危機を経験したことがあります。

よくある性格の不一致は、どんな夫婦にも起こりうる

 私たち夫婦が経験したことは、よくあることかもしれません。どちらかが浮気をしたわけでもなく、生活に特に何か問題があったわけでもない。それなのに、お互いをまったく理解し合えなくなる……。よく聞く「性格の不一致での離婚」というのは、もしかしたら、こういう溝が原因なのかも知れないと、今は客観的に見ることができますが、自分自身が離婚の危機にあった時には、そんな風に冷静には考えられませんでした。

 もともと夫婦は赤の他人ですから、性格が異なるのは当たり前のはず。しかし、夫婦仲が上手く行っていない時には、こんな当たり前のことにも気づけません。本当は「性格が合わない」というのは、都合のよい理由を後付けしているにすぎないのに、自分たちをそう正当化せずにはいられなくなってしまうのでしょう。そして、それはきっと誰にでも起きてしまう言い訳なのだと思います。

 私たち夫婦に起こったことは、この連載を通じておいおい例として挙げていこうと思いますが、絡まった糸が最後までほどけず、離婚へ突き進む夫婦は、この溝が最後まで埋まらないということなのでしょう。しかし、ご縁があって一緒になった夫婦なら、誰もがやはり上手く行きたいと願うはずだと思うのです。

 夫婦はどこで行き違うのか
 どうすれば、ずっと仲良くいられるのか
 離婚の危機、冷めた夫婦関係をどう修復するか
 育児や両親の介護などの問題を、どう夫婦で解決するか
 配偶者のお金の問題、老後の不安

 ……などなど。毎回分かりやすいトピックスをあげて、解説していけたらと思っています。

夫婦間の問題は、実は人間の成長課題でもある

 結婚生活で夫婦が経験する問題とは、人間にとって必要な成長課題でもあると言えます。自分が直していかねばならない癖を知ること。相手を許すことを覚えること。二人で頑張ることを経験すること。こうしたことは、みな素晴らしい人生の財産です。

 事実、もう絶対に乗り越えられないと思うような経験を共にしたり、離婚寸前の絶望から抜け出して、二人でそれを乗り越えることが出来た夫婦というのは、その困難によって絆が深まり、それまで以上に仲良く暮らせるようになることもあります。私自身、まさにそうでした。離婚の危機を経験しなければ、夫と今ほど分かり合える関係にはなれなかっただろうと断言できます。

 みなさんは現在、結婚生活に満足しているかもしれないし、何か問題を抱えているかもしれません。しかし、いずれの場合でも「夫婦がずっと仲良く暮らしていくこと」には、知っておいたほうがいいことがたくさんあると思います。次回からは、ひとつひとつ結婚の科学を紐解き、みなさんと共有していきたいと思います。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事