アメリカの田舎も住めば都。南部に住んでいて良かった!

アメリカの田舎って思っているよりも素敵なんです

 みなさん、アメリカの田舎からこんにちは~! ジョーンズ千穂です。

 突然ですが、「私、アメリカに住んでいるんです」と言われたら、あなたの脳裏にパッと浮かぶ場所はどこでしょう?

 ちなみに、わたしならカリフォルニア州。特に、ロサンゼルスを想像しちゃうかな。

サンサンと太陽の光が降り注ぐ中、ヤシの木の立ち並ぶ海岸線をスケートボードやジョギングする人たちのいる、あのカリフォルニア州ですよ! そう、雑誌やパンフレットでよく見る光景ですよね。

 実際に日本人がそれはたくさん住んでいる地域でもあるので、日本語しか出来なくても生活できる……なーんて言われております。

 でも、「アーカンソーに住んでるよ~」なんて言われたら……

 「へっ?」

 って、なりませんか?

 なりますよね? 聞いたことないですよね? 少なくとも、わたしは「へっ?」っていいました(笑)。

「アーカンソー州? アーカンソー市? どこそれ? なにそれ?」

その後、私自身がアーカンソー州に引っ越すことになって、「今、アーカンソー州に住んでいるよ~」と言うと、ほっとんどの日本人の反応が「?」となって、頭の中に「???」がたくさん浮かんでいるように見えました(笑)。

 なかには、「ど田舎じゃん」と言って下さる方もいらしたりして(笑)。まぁ、否定はしませんが、実際に住んでみると、まぁ……田舎です(笑)。

 でも自然が豊かで、四季がある地域なので、春夏秋冬をしっかりと感じることができるし、景色も良いんです。ほとんど知られていないでしょうが、アーカンソー川沿いには小洒落た美味しいレストランやカフェが並んでいたり、もちろん空気も綺麗! 高層ビルもダウンタウンにしかないので、空がとっても広くて、見たこともないくらいの大きな夕日が沈むのを眺めながら、「これがアメリカか~!」なんて思いながら、とても気持ちよく暮らしていましたよ。

住めば都とはこのことか!南部に住んで良かったこと

 若い頃は、「そんなド田舎、誰が好き好んで住むのよ?」なんて生意気なことを思っていました。

 でも、国際結婚をして、旦那の仕事の関係でその「ど田舎」に住むようになって、そんなことは全然思わなくなりました。田舎では、時間がスローに流れているように感じられるせいなのか、はたまた旦那様からの愛情に満たされているからなのか(笑)、「性格が大らかになったね」と言われるようになり、自分自身でもそう感じるようになりました。

 米南部では、通りすがりにすれ違う人たちと笑顔で挨拶をしたり、お店で他のお客さんに話しかけたりと、周りがすごくフレンドリーな環境です。だから私自身も他の人にフレンドリーに接するようになりました。それによって友達を作るのも楽になったし、アメリカ人と話す機会が増えて会話力が上がりました。

 これはすごく今の人生にプラスになっているのを実感しています。

 そして、「子育てをするにはアメリカ南部は最高!」という声も多く耳にしますし、私もそうだと思います。

 南部人(米南部に住むアメリカ人)は子供たちに優しく、とても大切にすると言われますが、なんとなく「古き良き昭和」というか、日本の下町人情にちょっと似ている気がします。近所の子供たちの言葉遣いが悪いと、そこにいる大人が注意する。悪いことは悪い!と大人がしっかり正すというモラルがある。そして、このポリコレに怯える繊細な現在のアメリカでも、そんなことは気にせず言いたいことははっきりと言う……そんな場所が南部なのです。ここはバイブルベルトと呼ばれるほど敬虔なクリスチャンの多い地域で、モラルを重要視する人が多く住んでいるから……かもしれません。

南部の男性はジェントルマン?!

 そして! そして! アメリカ南部の男性は優しい! ザ・ジェントルマンが多いんです。

 よく、「南部の田舎者」と揶揄されるのも耳にしますが、チッ・チッ・チ!(ここ、宍戸錠調で)。

 田舎で育ったからならではの良さ!なのかもしれませんが、南部の男性は常にレディー・ファースト、そして大らかに包み込むように人の話を真摯に聞いてくれます。これ、イイネを100回押したくなるくらいに、おススメです。笑 

 もちろん人にもよりますが、敬虔なクリスチャンの多い南部では、そういう男性が多い傾向にあることは太字にしてお伝えしておきたいです!

 これは経験しないとなかなか分からないと思うので、南部にどっぷり浸かった人にしか見わけがつかないかもしれません

 敬虔なクリスチャンや保守派がイメージする幸せな家族像は、「男性は家計や力仕事を支える大黒柱、女性は気配りで家庭を守る」。南部ではこれを大切にするため、よく選挙でも家族総出でステージに立ったりしますよね。それは、こういう文化が背景にあるからです。

幸せは自分の心が決める(相田みつを南部版・笑)

 女は家庭を守るなんて女が言うと、今は引かれる時代です。共働きが当たり前の時代なのに、ちょっとそれは古臭いわね、と言われることもあります。

 でも、そこにこそ幸せが隠れている家庭もあると思います。私がその一例です。

 「幸せは自分の心が決めるもの」ですから、十人十色、各夫婦それぞれということではないしょうか。

 誰に何を言われても受け流せるおおらかさ、俗にいう鈍感力こそが、今の時代、必要なのかなと思うこともしばしばです。スーパーポジティブな私は、たとえ古臭いとか言われてもまったく気にしませんから(笑)。

Be proactive!

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