楽しい+美味しい+財布に優しいベランダ菜園

4月に種を蒔きたい野菜5選

 家庭で野菜を育てるとき、最も失敗しにくいのが春に種蒔きをする野菜。プランターや鉢植えを使えば、日当たりのよいマンションのベランダや部屋の窓際でも育つ野菜はたくさんあります。環境にもお財布にも優しいベランダ菜園、4月の種蒔きに適した野菜をご紹介しましょう。

リーフレタス

 春(3〜4月)に種を蒔くか、幼苗を植えましょう。5〜6月に収穫できます。栽培場所は日なたか半日陰、生育に適した温度は15℃〜20℃。リーフレタスは根を土に浅く張るので、プランター栽培に適していると言われます。与える水の量は幼苗ときは多めに。丈が8センチを超えたら、土が乾いたら水を与えるようにしてください(あげ過ぎに注意)。リーフレタスは中心から新芽が次々と出るので、外葉から使いたい分だけを収穫できます。

リーフレタス

ラディッシュ

 ラディッシュは地中海沿岸が原産地の西洋野菜。種まきに適しているのは3月〜5月、種蒔きから4〜5日で発芽し、35日前後で収穫できます。適度な日当たりと風通しの良い場所を好み、生育適温は15〜20℃。加湿状態が続くと生育が悪くなるため、ちょっと乾燥気味に育てた方がよいものの、土が完全に乾ききる前には水やりをしましょう。収穫までに2度ほど間引きが必要で、根の直径が2〜3cmほどになり、土からせり上がっているようにみえたら収穫の目安です。

ラディッシュ

ルッコラ

 丈夫で育てやすいルッコラは、ビタミンやβカロチン、鉄、カルシウムなど栄養価が高い野菜としても知られています。春先から6月までに種を撒けば、蒔いてから1カ月ほどで収穫できます。地中海沿岸部原産なので日当たりのいい場所を好むものの、日差しが強すぎると葉が硬化することも。それを避けるためには、直射日光を少しだけ遮光するのが◎。多湿も乾燥も好まないので、水やりは土の表面が乾くたびに適量の水を与えるのがベストです。

ルッコラ

ミニトマト

 味はもちろん、鮮やかな色どりも楽しめるミニトマト。開花から50日程度で収穫できるので、春先に種蒔きすれば初夏には最初の収穫を食卓に並べられます。トマトは150〜200cmほどの背丈まで成長するので、ベランダ栽培には丸形の深鉢か、高さが30cm以上あるプランターがおすすめ。鉢のサイズの目安は、苗一株に対して10号程度。日当たりがよく、風通しのよいところを好みます。水やりは、実がなるまでは土が乾くたびにたっぷりと与えて。実が大きくなってきたら土が多少乾燥しても、葉先がすこし萎れてから水をあげて。実が赤くなったら一粒ずつ収穫しましょう。

ミニトマト

ニンジン

 ニンジンは春夏に種まきをして育てる野菜で、3月中旬〜4月中旬の春まきなら収穫は7月上旬〜8月下旬です。ここで紹介した他の野菜に比べて栽培期間が長いですが、育てる難易度は初心者向き。直射日光を避けた適度な日当たりと風通しの良い場所を好み、栽培適温は15〜25度。深く根を張るので、深さが20cm以上ある深型のプランターがおすすめです。水やりは、種まきから2カ月は特に土が乾かないように注意しましょう。生育後期になったら過湿に注意。土がしっかり乾いてから水をあげるようにしてください。収穫までには2度ほど間引きをしましょう。

 ベランダ家庭菜園は毎日植物を大切に育てる楽しみはもちろん、収穫物でどんな料理を作ろうかと考えたり、自分で育てた野菜を使った料理の写真を撮ったり、家族や友人に振る舞えるうえ、環境にもお財布にも優しい一石六鳥(笑)のアクティビティー。緩和されたとはいえ、まだ外出自粛が呼びかけられている家籠り期間を利用して、あなたもベランダ家庭菜園を初めてみませんか?

にんじん
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